札幌100マイル

観光文化情報ステーションstaff日記

札幌市内のイベント&アート&スポーツ&観光情報などをご案内している観光文化情報ステーションのスタッフたちの日記です。不定期気ままな更新です。

『川上りえ』タグの付いた投稿

資料館をARTする。

資料館をARTする。』を見てきました。(会期は1月22日(日)まで)
歴史的建造物である札幌市資料館の、各ミニギャラリー、階段、廊下、
天井、ホール、踊り場、エントランス、外壁…すべてが展示場所です。


 とあるお部屋には
 「扉を閉めてご覧ください」
 という注意書き。

 熊澤桂子さんの作品。



 南と北の階段には
 MIN×MINさんの作品。

 階段上からと下から見る
 のとで、印象が違う。



 入り口を入ろうとすると
 最初に飛び込んでくる
 黄色がまぶしい、
 西村孝子さんのいけばな。

 よおく見ると、その奥の
 螺旋階段手すりに
 何か映っているのです。
 それは・・・・・



 天井まで映りこんだ
 無数の眼眼眼・・・

 一斉に閉じると
 不思議ワールド全開な、
 冨田哲司さんの作品。

 見られている、から
 見返すのだけど…
 数で圧倒される。

とあるお部屋は、壁にChan Hang Fengさんの作品が投影されています。
右下の影は、私の足!他にもイロイロ遊んじゃいました。面白ーい。

2階踊り場で、呉妙子さんのあでやかないけばなに目を奪われつつ、
背景とのミスマッチもグッと来ます。

部屋の真ん中にぽつんと置かれた(浮かんだ?)藤沢レオさんの作品。
ぐるっとまわって見たり、座って見たり。リアルなようで分からない形。
20120119-06.jpg
この他、石川亨信さん、Nukillizoさん、Barry Ashworthさん、
Morgan Wongさん、村元崇洋さん、川上りえさんの作品も展示。
撮影の許可をいただいてご紹介していますが、いずれも資料館で見てこそ!
の完成度ですので、ぜひ実際にご覧ください。

静かに自分の世界に浸りつつ、考える&何にも考えないこともできるART。
雪まつりの雪像制作を横目に眺めつつ、この週末は札幌市資料館へどうぞ。

なお、外壁の映像作品は、機材の都合により20~22日の17:00~20:00頃
投射するそうです。また、この土日にはコンサートもありますよ★

アトリエムラギャラリー 第6回特別記念企画展『彫彫発止』(チョウチョウハッシ)

週末は山鼻にあるアトリエムラギャラリーを訪れました。
現在開催中の、第6回特別記念企画展『彫彫発止』は、“丁々発止”(激論を戦わせるさま)という四字熟語を『彫彫発止』に置き換え、道内外6名の作家たちによる、まさに競演といった見ごたえある展覧会です。

各作品は、作品の個性と作家のこだわりを持って、ひとつの空間に配置されています。
オーナーの呉さん曰く、作品搬入日をあえて同日にすることで、互いの作品について意見を交換しあったり、感想を述べ合ったり、という機会を作るそうです。その時の切磋琢磨、はたまた競争心の芽生え、自作の振り返り…そんな、アーティストたちのせめぎあい、ぶつかりあい、そして成長をあたたかく見守ることが、呉さんの大きな楽しみだそうです。

 アトリエムラギャラリーは、
 築50年にもなろうかという建物。
 百年記念塔のデザインに採用
 された建築家の設計です。 
 建物そのものが、芸術作品という
 訳で、外観は元より室内も一見の
 価値があります。
 
 昨年、呉オーナーは、玄関前に
 桜の木を植えられました。
 いつか花を咲かせて、シンボル
 ツリーとなる日を心待ちにして
 いらっしゃいます。

 『彫彫発止』の会期が長いのは、
 季節・天候・時間によって、作品
 の見え方、感じ方が違うから。
 わたしも今度は夕暮れ時に足を
 運んでみようと思います。


 オーナーの呉妙子さん。

 北海道発のアーティストたちの、
 発展と向上を願い、
 時に厳しく冷静に、彼らの未来を
 包み込むように優しく見守る…
 頼もしいゴッドマザーです。

 呉さん、素晴らしく楽しいお話を
 ありがとうございました。



    “新しい感性の作家にはいつも惹かれます。
     自分達の世界観を持った作家たちの作品に夢がふくらみます"
                     「彫彫発止」プレリリースより>

ちなみに…呉さんがお持ちの重たそうな“鉄の玉”、なんだかわかります?彫刻家三木俊治さんによる「行列」というテーマの彫刻をあしらった、“砲丸”なのですよ!
この作品が出来るまでには、壮大な(面白い)逸話があります。良かったら調べてみてください。“砲丸”は実際に持たせていただきました。すごく重たかったです(笑)


第6回特別記念企画展『彫彫発止』…会期は12月18日(土)まで。

pageTop