20年の想いが今・・・
Posted by mirch520 on 2007年8月30日(木) 11:26
こんにちは。秋のような夏のような、おしゃれしたいような
まだ薄着でいたいようなそんな日ですね。
今日は昨日に引き続き、知床のお話を。
今日は、わたくし熱いですよ。なんせ、20年の想いが
やっと叶ったお話ですから。
あれから、また知床を娘を抱っこしながら歩く。
なんでしょうねー、ベイビーがいると
みんな笑顔で通り過ぎて行くんですよ。
万国共通のかわいさなのか、
人を簡単に笑顔にさせられる、
ベイビーパワーはすごいものです。
まあ、自ら娘は微笑んでいくから
余計なんでしょうがね。
今回の目的地に行く前に、昼食をとることに。
相方はどこに行っても、カレーカレーカレー。
蝦夷鹿カレーを食べる。
私は、選ぶ余地なしで、娘が好きな麺類を。
オーダー待ちの際、相方がトイレに行くとでかけ、
遅いなーと思いきや、私の行きたい場所を
調べておいてくれていた。(なかなかやさしいところもある)
20年ほど前、(もう年ばればれだが)小学6年生の私は、
当時の担任の先生にこう告げられた。
知床の土地をみんなで買おう!
最初はなんのことやら知床ってどこよ。って困惑。
よく話を聞くと、ナショナルトラスト運動に参加しよう!とのこと。
ナショナルトラストとは・・・
1977年、知床国立公園内に残った農業開発跡地の民有化を、
全国の寄付金で買い取って、自然環境を保全しようという運動。
今では約49000人、5億200万円の基金により、930haが、
譲渡不能を原則とする、条例で永遠に保全されている。
当時の私には、ただただ先生の言われたとおりに寄付したわけですが、
札幌の人の中でも知らない人、多いですよねー!?
現に、私の周りに知っている人は・・・いなかった。
で、1口8000円の寄付金を小学生の私たちは、どう集めたと
思います?お小遣い?担任はそんなに甘くなかった・・・
今思うと、自然を守るために自然を守りながらお金を作った素晴らしい
行為なんですが、私の中では当時つらかった部分もあり・・・
実は、アルミ缶をクラスの皆でひたすら集め、アルミニウム工場に
売りに行き、お金をつくりました。
幸か不幸か、わたしは銀行係の班長で、たくさんのアルミニウム工場
に電話をし、1キロいくらで買ってくれるか交渉し、一番高値の工場に
誰かのお父さんのトラックで、売りに行った記憶があります。
何もかもが初体験!
学校帰りにも血眼になってアルミ缶をさがし、
洗ってはつぶし、袋に入れては量り、その結果、8000円を
手にした時は、子ども心に、お金の重さを知りました。
で、無事にナショナルトラストに参加でき、クラス全員に記念の
バッジが届けられ(45個もバッジ代のほうが高い気もするが。。。)
感動と達成感に包まれたわけですが、
20年間、生で証明のプレートを見たい!と思い続けていました。
その願いが叶ったのか、札幌の嫁になり(ま、嫁にならなくても
叶いますが・・・)すぐ目の前まで来ることができました。
そのプレートを探す前に
”よーくがんばって探してください”と。
軽ーく聞き流し、中に入ることに・・・
入って左側に、立派な木でできたファイル
があったので、この中に名前があるんだと思い、
調べてみるが載ってない!!
まっまさか、昔すぎて記載してないのか・・・
よくその部屋を見渡すと、部屋の中央にまた部屋が
作られており、その中をのぞいてみると・・・
うわーーーー!4面の壁一面に名前のプレートが!!!
こっこれだわ!もう、娘を放置し、ちまなこでさがす。
都道府県別になっていたのが幸いで
(北海道の人は大変ですよ!)
すぐ見つかる。
足元あたりに発見!
あったー!!!
金竜小学校6年1組が。
あまりの興奮が娘も伝わるのか
近寄ってきて指をさしてアウアウいいだす。
画像を撮ろうと試みるが、
娘が邪魔してすべてピンぼけに・・・
ここまできてゆく手を阻むものが
娘だとは・・・
で、辛うじて相方が撮った
携帯の画像に救われることに・・・
やっと見ることができ、幸せをかみしめながら、周りのプレートにも
目をやると、私の後輩にあたる子たちのプレートもたくさんあるのに
気づく。卒業してからも、先生は子供たちに受け継がせていたの
だなーっと思うと、胸がキュンとしました。