札幌100マイル

観光文化情報ステーションstaff日記

札幌市内のイベント&アート&スポーツ&観光情報などをご案内している観光文化情報ステーションのスタッフたちの日記です。不定期気ままな更新です。

『茶廊法邑』タグの付いた投稿

天内岳堂遺作書展@法邑ギャラリー

春の雪が舞ったこの週末、東区本町の法邑ギャラリーさんへ。
天内岳堂(あまないがくどう) 遺作書展』を鑑賞してきました。

天内先生は残念ながら昨年1月にお亡くなりになり、今回は遺作展となりました。
先生は、長きにわたり衆参議員の名札書きをされていたそうです。


 一生を書に捧げた天内岳堂先生の
 作品は 墨の漆黒と濃淡によって、
 強靭さと柔らかさと優雅さが表され
 大変表情豊かな書に思えました。
 
 また、本展は
 『工房さとだて』オーナー
 里舘涼子さんによる丁寧な解説が
 つきます。

里舘さんは額縁のデザインなどを手がけておられ、今回 作品のレイアウトから全ておひとりで
なさったそうです。それでは、里舘さんが傑作とオススメしてくださった作品の一部をどうぞ。


このニ作品はぜひ実物をご覧いただきたい。まるで生きているかのような書なのです。




 
   私は 

   身近に

   あったかい

   抱擁を感じる


   私は地下に

   ふつふつとふくらむ

   若芽の

   生気を思う


 ※日下禅山という方の詩だそうです


 『書』の良さを言葉で表現するのは難しいけれど
 なんかいいよね…と
 言うなれば、自分の国の『文字』を見て感銘を受ける。
 日本人ならではの芸術鑑賞かもしれません。

 冒頭(写真)の天内先生のにこやかな表情と、
 素晴らしい書にココロ満たされた後は・・・

←<オマケ>
 ギャラリーのお隣、茶廊法邑でランチをいただき
 オナカも満たされ、元気モリモリなのでした。

 ★『天内岳堂 遺作書展』は4月7日(木)まで。
  入場は無料。ギャラリー鑑賞のみでお入りになれます※4月5日(火)は休廊です

“明日”が楽しみになる原画展

週末は、ふと思いたち茶廊法邑さんのギャラリーへ。
“明日”への絵本 原画展』を見てきました。

 作者の狸小路きみこさん、
 本名は[法邑美智子さん]
 そう、この大人っぽいゆとり空間
 茶廊法邑のオーナーさんです。

 本展は、
 “明日”への絵本
 『敏男おじさんのひとりごと』
 第二巻の原画を展示したもの。

 文は狸小路(法邑)さん、
 字は吉田宗里さん、
 絵は植田莫さん。

 文芸とアート ぷらす
 本当にあったお話
 主人公は、狸小路さんの
 ご主人敏男さんとその家族


 展示は、時系列に
 目の不自由な敏男さんと
 奥さんとの出会いから今日まで

 とかく重たく暗くなりがちな
 テーマなのに、
 明るくやさしくて、
 どこかユーモラスで、
 そして、とても強い。

↓原画は和紙に描かれています。やわらかい輪郭とにじみ加減がホワッとしていて、
 『温度』を感じるし、たい焼きが本当に美味しそう!(笑)

↓字を書かれた吉田宗里さんは、篆刻作家でもあります。
 味のある書体、そして篆刻にも一目ぼれしてしまいました。

↓最後に、ギャラリー中央に巻物のようにしつらえられた『あとがき』を読みます。
 法邑美智子さんの直筆により、事実が淡々と綴られています。
 溢れそうになる涙を堪えます。
 そこには、前を向いて明日を見て生きようとする、法邑さんの圧倒的な強さが。


 この日、なんと、幸運なことに、法邑美智子さんに
 お目にかかり直接お話を伺うことができました。
 『だって本当のことだからすぐ書けちゃったわよ!』
 と、ユーモアたっぷり。

 江戸っ子気質のような、実に闊達な美智子さん
 だからこそ、敏男さんをたくさん笑顔にできるの
 だと思いました。

 さてさて、法邑ギャラリー次回展示は
 ←コチラ 「めでたい」もの集まれ展

 どんな展示になるかは、開いてみてのお楽しみ、的な展覧会だそうですヨ。

 そして皆さま、ごめんなさい。『敏男おじさんのひとりごと』原画展、昨日で会期
 終了だったのです。でも、法邑ギャラリーで絵本を展示していますので、気になる
 方は、ご覧になってみてください。できたら、ご夫婦で見ていただくと・・・

【info】法邑美智子さんブログはこちら→

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