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オランウータン飼育日記&円山四季だより

by zooyoshida

プロフィール

吉田 淳一

担当動物はオランウータン、ツル、トキです。
以前に、クマ類、海獣、シマウマ、ビーバー、カワウソ、クジャクを担当していました。飼育員として26年間勤めています。
これから、オランウータンの日常生活などについてお知らせしていこうと思います。


投稿したブログ数:2821件

これがなけりゃ始まらない。

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 両性・爬虫類館の地下には、ネズミ養殖場の他にコオロギ養殖場があります。

 これがなければ円山の両性・爬虫類は存族することが出来ません。

 生まれたばかりのコオロギから親のコオロギまで、毎日たくさん必要なのです。







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 シャーレの中に消毒した砂を入れて産卵させます。

 凄いでしょう。

 砂が見えないぐらいのコオロギの数。

 これくらいじゃないと数を賄うことができません。

 一年中毎日、産卵させます。と言う事は毎日孵化させてます。









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 これっ、全部産ませたんだよ。








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 本来、砂の中に産卵するんだけど、砂の中には卵がびっしりと詰まって、もう産卵す

る事ができません。だから砂の上に産卵しちゃうのです。







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 この白いのが孵化直後の幼虫です。







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 卵パックにふっ付いている幼虫です。

 凄く小さいでしょう。







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 孵化8日目です。







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 孵化17日目です。






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 孵化23日目です。







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 孵化28日めです。

 かなり大きくなっているでしょう。









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 孵化32日目です。







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 孵化43日目です。








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 孵化48日目です。

 この頃になると、もう産卵しているからね。

 適正温度が判ればもっと早く成長させることが出来ると思うけど、そんな余裕はありません。

 オランウータンのことでせいいっぱいです。





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 ヤドクガエルの子供たちには、孵化したばかりの幼虫が餌として必要なのです。それもたくさ

んね。 ヤドクガエルの親たちには、孵化しばかりのやつから、孵化数日の幼虫を与えなけれ

ば死んでしまいます。 大昔から小さな昆虫ばかりを食べて生きてきた彼らには、飼育下で大

いやつを食べるからって、与えているとやはり死んでしまいます。体がついていかないんだろう

ね。

 ワニの子供からヤモリ、トカゲ、サンショウウオ、カメ等の大人から子供まで、毎日、大小様々

な大きさのコオロギが、彼らが生きていく為には必要なのです。





 明日の休み明けは忙しくなるよ。

 

 全部、餌になる彼等なんだけど、なんか飼っている内に可愛くなって、彼らが居心地が良い生

活をするには、どうすれば良いのか考えちゃうんだわ。もっとも、それが上手くいくコツなんだけど

ね。 その分、忙しくなるけどね。
 

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