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オランウータン飼育日記&円山四季だより

by zooyoshida

プロフィール

吉田 淳一

担当動物はオランウータン、ツル、トキです。
以前に、クマ類、海獣、シマウマ、ビーバー、カワウソ、クジャクを担当していました。飼育員として26年間勤めています。
これから、オランウータンの日常生活などについてお知らせしていこうと思います。


投稿したブログ数:2821件

オランウータンの発情、観察不足だったかな。

 
16日に載せたブログに 「発情?まさかね。」 って書いたけど、本当にまさかだっ

たかも・・・。




 確かこの写真だったかな。 

 ブーブーとレンボーが声を発して少し興奮しているようでした。




 





 
 オランウータンの発情や出産の間隔はボルネオオランウータンで6~7年に1回と

言われています。

 発情の時期を迎えると1ヶ月に1回、2~3日間だけ、受胎可能になり、この時期は

メス自らオスの方に近づいていきますが、普段はオスを避けて生活しています。



 オランウータンは子殺しがありません。

 子殺しの報告は1例もないそうです。 交尾の時も子供が間に入ったりして邪魔を

することがよくあるらしいですが、そんな時でもオスは攻撃的な行動をとることはほと

んどないそうです。 飼育下でも子供に対して攻撃した例はほとんどなく、むしろ飼育

下では大人のオスが積極的に子供の世話をしたり、一緒に遊んだりすることも珍しく

ないそうです。 確かにインドネシアのタマン動物園でも二家族が(成雄はお互い近

づかない)仲良く遊んだり楽しく暮らしていました。 (野生下では大人のオスは、子

供に関わることはほとんどない)

 しかし、母親はオスが子供に近づくことをとても嫌がるそうです。






 レンボーがハヤトを呼んでいます。 早くおいでっ!って、なんか起こっているよう

にみえました。




 弟路郎は鉄棒の間から指を出したりして、そばに来るように誘っているようにみえま

した。 でも、レンボーは危ないから近づくんじゃないよと、ハヤトに教えているように

見えました。 なんか尋常じゃない雰囲気でした。





 今は普段、自由に遊ばせています。 一人で池のそばに行くと遠くにレンボーがい

ても・・・。









 もの凄いスピードで下に降りハヤトをつかまえて背中に乗せます。 弟路郎は池の

近くには居ないのにね。 

 もっとハヤトが小さな時は、レンボーがハヤトの近くに居ても、ハヤトが池の近くに

行くと慌ててつかまえていました。 池の近くには弟路郎はいません。 


 僕はまだハヤトが小さいので、池で溺れたりしないように、池の近くに行ったらいけ

ないよと教えているんじゃないかと思っていました。 でも、最近の観察では、野生の

オランウータンと同じく成オスを避けているように見えます。 


 まだまだ僕の観察が足りないのかな。 観察力か。



 
 
 携帯電話が故障しちゃってさ、直すにしても今使えるお金がないからどうしようか。

 不便だけど我慢するしかないね。 

 まだ寝る時間じゃないけど寝ようかな。明日は今年最後の「夜の動物園」で忙しい

からね。  こんな時は寝るに限る。

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