札幌100マイル

観光文化情報ステーションstaff日記

札幌市内のイベント&アート&スポーツ&観光情報などをご案内している観光文化情報ステーションのスタッフたちの日記です。不定期気ままな更新です。

『アート』カテゴリーの投稿一覧

疋田豊治北大教授のガラス乾板写真展 大正・昭和「さっぽろ、円山風景」

札幌も雪解けが進み、ようやく春を感じられるようになってきましたね。
春の風はまだまだ冷たいですが、桜待ちのこの季節、私はこちら↓の写真展へ
行って参りました。

2010年10月にオープンした「ギャラリーRetara」にて開催中の写真展
疋田豊治北大教授のガラス乾板写真展 大正・昭和「さっぽろ、円山風景」


 今回の展覧会のポスターに
 なっているこの写真は
 大正13年に撮影された
 円山公園でのお花見の写真
 ・・・
 じっくりと見つめていると、
 写真の中の雰囲気が伝わって
 きます。

 他にも、大正や昭和の円山の
 風景を見ることが出来ます。

 また、円山周辺だけではなく、
 中島公園大通公園の写真も
 展示されています。



 ギャラリーRetara
 円山公園からすぐ、
 アメリカ領事館の前にある
 ギャラリー

 円山公園まで春を探しに
 お散歩に行かれる方!

  ✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿

 ぜひ
 ギャラリーRetaraさんへ♪
 足を運んでみては
 いかがでしょうか。

天内岳堂遺作書展@法邑ギャラリー

春の雪が舞ったこの週末、東区本町の法邑ギャラリーさんへ。
天内岳堂(あまないがくどう) 遺作書展』を鑑賞してきました。

天内先生は残念ながら昨年1月にお亡くなりになり、今回は遺作展となりました。
先生は、長きにわたり衆参議員の名札書きをされていたそうです。


 一生を書に捧げた天内岳堂先生の
 作品は 墨の漆黒と濃淡によって、
 強靭さと柔らかさと優雅さが表され
 大変表情豊かな書に思えました。
 
 また、本展は
 『工房さとだて』オーナー
 里舘涼子さんによる丁寧な解説が
 つきます。

里舘さんは額縁のデザインなどを手がけておられ、今回 作品のレイアウトから全ておひとりで
なさったそうです。それでは、里舘さんが傑作とオススメしてくださった作品の一部をどうぞ。


このニ作品はぜひ実物をご覧いただきたい。まるで生きているかのような書なのです。




 
   私は 

   身近に

   あったかい

   抱擁を感じる


   私は地下に

   ふつふつとふくらむ

   若芽の

   生気を思う


 ※日下禅山という方の詩だそうです


 『書』の良さを言葉で表現するのは難しいけれど
 なんかいいよね…と
 言うなれば、自分の国の『文字』を見て感銘を受ける。
 日本人ならではの芸術鑑賞かもしれません。

 冒頭(写真)の天内先生のにこやかな表情と、
 素晴らしい書にココロ満たされた後は・・・

←<オマケ>
 ギャラリーのお隣、茶廊法邑でランチをいただき
 オナカも満たされ、元気モリモリなのでした。

 ★『天内岳堂 遺作書展』は4月7日(木)まで。
  入場は無料。ギャラリー鑑賞のみでお入りになれます※4月5日(火)は休廊です

札幌を掘る DIVE★DOCUMENT~琴似屯田兵村~

札幌市役所ロビーで開催中の「DIVE★DOCUMENT~琴似屯田兵村~」に行ってまいりました。
北海道新聞などでご覧になられた方も多いのでは。

このイベントは、屯田兵制度、最初の兵村である「琴似屯田兵村」の兵屋の20年ぶりとなる柾屋根葺替え保存修理に伴った記念事業を展示したものです。

その一部をご紹介
彫刻2
4m×4mの迫力ある彫刻です。(夕方だったので写真暗くてごめんなさい(^_^;)
彫刻家であり、この事業の実行委員長でもある唐牛幸史氏の作品。
琴似小学校の生徒さんらとの共同制作です。
一面に「20年後の自分」に向けた絵手紙が散りばめられています。一つひとつ全て読みたい作品です。


箱
参加したのは琴似小学校4年生。ちょうど10歳。
これらは、保管して20年後にみんなで箱を開けるのだそう。
20年後と言うのはちょうど次回の”柾屋根葺替え保存修理”の頃なんですね。
琴似小のみんなは30歳。
次の50歳、その次の70歳までもこの手紙を描いた子どもたちは
"葺替え"のたび色々な思いを寄せて行くだろうなぁ。何て思ったりして。

これがその子どもたち。札幌の映像作家横谷恵二氏の作品です。

何とこれはみんなで輪になっているところをパノラマ撮影したもの何だそうです。
会場のプロジェクターでは屯田兵屋360度のパノラマ映像を見ることもできます。

タイトル小
偶然らしいのですが、
ちょうどこの写真を撮影した琴似小のグランドあたり。
今回のイベントのメインとなっている開拓史当時の写真とほぼ同じ場所で撮られたものとのこと。

ちょうど会場でお話を伺った、札幌市文化財課の田山先生によると写真に写っている方々は
「開拓使の覚悟の表情をしている」と。
そう言われてよくよくお顔を拝見すると、本当に。感じるものがあります。
この時代でこれほどのクオリティでの「写真」と言うものは本当に貴重なものとのこと。
是非生で「覚悟の表情」をご覧いただきたい。

その田山先生の作品はこちら
板書1板書2
板書3板書4

元、小学校の校長先生だった田山先生。
お得意の黒板への「板書」でわかりやすく、ユーモラスに琴似屯田兵村などについて説明してくれています。

会場では、作家さん直々にお話を聞ける可能性も高し!です。
伺った日には、沢山の作家さんがいらしてここではご紹介しきれない程沢山の興味深いお話を伺うことができました。
会場に行かれる際にはこの方々のお顔を覚えて是非、話かけてみてくださいね。
作家
左から
□パノラマ映像の 横谷 恵二さん
□実行委員長 彫刻家 唐牛 幸史さん
□板書の達人 田山 修三先生
□短歌を展示 歌人の 山田 航さん

山田さんの短歌は、お持ち帰り用のプリントも用意されていて、帰ってからじっくり読み返すことが出来ます。

その他会場では、クレイアニメ上映会やコンサート・ワークショップとイベントが盛りだくさんです。
しかも、市役所での開催と言うのに土日もやっています。もちろん入場無料。
4月8日まで開催しています。詳しくは、観光文化情報ステーションのホームページにてご案内しておりますので是非ご確認のうえお出かけください。

プロモーション映像はコチラ→
会場内でもかかっていた、このイベントの為に作られた素敵なテーマ曲も聴くことができます。

★気持ちの良い声~。と聴いていると。
何と、さっぽろアートステージ2010のファイナリスト、きっこりーずのカポウさんではありませんか!

[鈴木周作~水彩色鉛筆画展]市電日記2011~スロウな電車の原画展~



 この日は、少しばかり遠出をしようと

 決めていました。

(遠出というのは人にもよるかと思い

 ますが…運転しない私にとって

 乗り物で何駅か行くともう遠出なの

 です・・笑)


☜ 主役はこちら


 揺られること20分。

 降りたのは西線14条駅です。

 あちこちに雪が残っていましたが、

 目的地のギャラリー土土(どど)さんに

 おじゃますると・・・♪

 すでにあたたかな春の気配が。~~❋
 今月2日から始まりました、『市電日記2011 ~スロウな電車の原画展~


 季刊誌「northern style スロウ」に

 連載されている鈴木周作さんの、

 水彩色鉛筆画展です。


 札幌市電のほか、北斗星東急世田谷線

 さらには オーストリアのトラムなどが

 描かれていて、特に乗り物ファンには

 たまらないだろうなぁと思います。

(実際 遠方からのお客さまも多く

 いらっしゃるそうです。)



 私は乗り物には詳しくないので・・、

 (こんな視点で☟)


 鈴木さんの描く日の光は、

 本当に 背中にお日さまを感じるときの

 ポカポカ感そのまま。

 その空気感が

 一枚一枚を包み込んでいる感じ・・


 ・・・そんな風に思いながら

   見せていただきました♪


 この日はとっても長居してしまった

 にも関わらず、色々なお話を聞かせ

 てくださった鈴木周作さん、

 ギャラリー土土の松浦さん、

 本当にありがとうございました…!

 鈴木さんの水彩色鉛筆画展は、3月14日(月)までです♪  電車に乗ってぜひどうぞ♪

色、いろいろ-美術館は展示だけじゃない!!-

みなさんこんにちは、スタッフkayoです。
ほぼ10年ぶりとなる雪のある冬に心躍らせていた初冬の頃の
淡い雪への憧れのような気持ちがどっかへ吹っ飛んでしまうほどの大雪に、
忘れていた冬の厳しさを痛感する今日この頃です。

さて、先日のことですが、こちらへ出かけてきました。

行かれたことのある方ならすぐにお分かりになるかと思いますが、
北海道立近代美術館です。
札幌生まれ札幌育ちの私ですが、実は今回が初めての訪館。

ちょっと緊張しつつ中へ入ってみると・・・
美術館らしい重厚な雰囲気が漂っておりましたが、


 奥の方にはロビーの趣とは
 ガラッと変わって
 ←こんな展示物が・・・

 実はこれ、昨年11月29日から
 開催されていました
 特別展『カラーパワー』に
 関連しての展示品。


 『試乗希望の方は
 受付で免許証を交付して
 もらってください』

 なんて表示もあって、
 実際に運転席に座ってる方も
 いましたよ。

 さて、ちょっと和んだところで
 いよいよ中へ・・・


残念ながら撮影はできませんが、そこは色の魅力を感じさせるに充分な空間でした。

●●●
赤と言うよりは紅色の和服や玩具

●●●黒のマイナスイメージを洗練されたスタイリッシュな色に変えた洋服

○○○純白のウェディングドレス

さらに奥に進めば、カラフルな色ごとに展示されたガラスの器に

●●●色そのものや繋がりを意識しあうであろう絵や写真

当たり前のように存在する色ですけども、
そこにはとてつもない力と魅力があるのだと、改めて実感させられました。

そんな『カラーパワー』を充分に感じ、出口付近へ向かうと
そこでは子ども向けワークショップが行われていました。
子どもの入場者に渡された丸いコースターのような厚紙と同じ大きさのシール2枚。

 何を作るのかと思っていたら、

 シールに思い思いの色を塗り
 それを丸い厚紙の上下に張り
 真ん中に穴を開けストローを
 挿せば・・・

 世界にひとつだけの
 オリジナルコマの出来上がり!

作っている間、そこにいた子どもたちの表情はみな真剣でした。
そして最近アートスクールに通い始めたわが子たちもいろいろな刺激をもらった
ようで、帰り道はにわか芸術家のように色のパワーと不思議についてお互いに
語り合っておりました。(笑)

残念ながら今回の『カラーパワー』は終了してしまいましたが、
昨今の『美術展』、実はこのようにワークショップなど関連イベント満載で、
楽しみ方はまさに『色々』なのですよ!

みなさんもぜひ一度 行かれてみてはいかがでしょうか♪♪♪

♪美術展情報は観光文化情報ステーションHPからスグ検索→

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