札幌100マイル

~yukihana日記~

マイペースに過ごす日々のなかで、アンテナに引っかかったものを 気ままに紹介します。

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2015年06月10日 の投稿一覧

森を復活させ、未来に繋ぐ… コープの森 植樹祭に参加して

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すくすく成長して大きくなりますように。

そんな想いをこめて一つひとつの苗を植えていく…この木を植えているムスメが
大人になり、母になる頃、この場所にはどんな光景が広がっているのだろう。

「一緒に森づくりをしませんか?」
縁あって、実行委員会の方に、お声掛けいただいて知ったコープの森づくり。
レジ袋の有料化をきっかけに2008年にスタートした「コープ未来の森づくり基金」、
植樹祭は今回で8回目になるそうです。コープさっぽろのお店でレジ袋を辞退すると
0.5円が基金に積み立てられ、それが森に生まれ変わる~
ステキなことだなーと思いつつ、実際目でみて、体験して、森と向き合うまで
その大きな構想や、今の森の現実、未来へ繋げるための意味を実感していませんでした。

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ここは当別町、道民の森。4年ほど前に、取材にて同じ道民の森で陶芸体験をしましたが、
そのときは月形地区。今回、植樹をしたのは神居尻地区。何せ、道民の森全体で札幌ドーム
2000個分の広さがあるので、前回とは全く違う角度から、この場所の魅力を知りました。

この地区は森林学習センターやコテージ、キャンプ場などの盛りだくさんな施設のほかに
道や様々な企業が植樹したエリアが広がっています。
行きのバスのなかで、今現在、日本の森林の割合は7割近く、それはフィンランドに次ぐ
世界第2位であるくらい高いと教わりました。
とはいえ、森林の自給率は低く、今ある森林も老朽化が進んだ木が多く若い木が少ない
そうです。今、ある森林のなかで手入れが必要な木は、全体の4割。でも、そこに
かける労力も費用も不足しているのが現実・・・
考えてみたら、シカやクマが人間の住むエリアに出てきていることも、そこに
繋がるのでしょうね。生態系が崩れてきていること、温暖化が進んでいることに対して、
私たちでもできることがあるのだということを気づかせてくれました。

☆☆☆☆☆

未来(Future)を見据えた森づくり。3年前から「Fの森」としてスタッフや
あすもりサポーターの方々がワークショップを重ねて、森をデザイン。
しっかり地形を知り、除伐、間伐などの森林管理も体験して、じっくりと現状を
理解したうえで、未来の子どもたちのために、どんな森にしていきたいのか
検討を重ねた結果・・・

花や実を楽しめる低木、花を楽しめる高い木、天ぷらの木のゾーンなど、
テーマに合わせて選定した樹種を、2015年の植樹祭で6つのゾーンに分けて
植樹することに。
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まずは、開会式。会場には250名の参加者が。(札幌駅からバス6台での大移動でした)

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植樹のための穴の掘り方、苗の植え方などの説明をうけたあと、いざ自分の担当ゾーンへ。
私たちはEの天ぷらの木と、Fの頼もしい木のゾーン。お花見に天ぷら・・・
夢のある構想、更に、バスのなかで、それぞれの樹の特徴などを教えていただいたので、
ワクワク感が。チビッコたちも張り切っています。
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まずは天ぷらゾーン。こちらは、わりと小さめな苗が多く、
そして湿り気のある土なので、穴も掘りやすかったです。

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苗にあわせて穴を掘る・・・スコップに持ち替えて、へっぴり腰で、
よいしょっ、よいしょっ。

一つ植えると、コツもわかってきて、私もムスメも夢中で穴を掘っては植樹。
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一つ植えるたびに、とんとんと周りの土をたたき、足で踏み固めながら
「大きくな~れ」と口ずさむ小学生。うん、ホントに大きくなってほしい。

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皆が夢中になって作業をしているうちに、あっという間に全ての苗が植樹終了~
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こんな風に石がゴロゴロしている地面にも、ミズナラなどの頼もしい木たちが
しっかりと植えられていました。担当ゾーンによって、土の質が違って、それぞれに
あわせた苗が用意されていることに感心。(こちらのゾーンは大人メインでの作業)

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私たちが植樹した樹たちの近くは水が流れ~「あ!カエルの卵発見!!」の声が。
「わぁ!ホントだ!!」と夢中になって覗きこむ子どもたち。

土に触れる、穴を掘る、苗を植える、そして自然と触れ合う~
彼らのなかでこの植樹の記憶が色鮮やかに残るであろうことを確信しました。
また会いに来たいね~そう思ったところで参加者全員で「ふるさと」を合唱。
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ちなみに、再び会いに来た時に目印になるようにと植えられたシンボルツリー。

さて、植樹そのものは、30分ほどで終わってしまいましたが、更に森を知ってもらおうと
昼食のあと、素敵なプログラムが用意されていました。

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道民の森を歩いて、様々なものをみつけようという企画。
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10分ほどの散策にて、ほぼ全ての項目にチェックをつけることができました。
何気なく歩いているだけでは見つけられない森の様々な部分を探しながら歩く企画、
子どもたちだけではなく、大人にとっても貴重な時間でした。

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森の達人たち、こんな生き物を見つけるのも得意!そして、かぶれやすいウルシの
見分け方なども伝授してくださいました。それにしても空気が美味でした。

帰りのバスにてムスメに、「さっきの森、また行きたい?どんな風に育っているか
見てみたい?」と聞いてみると力強く「うん!」と大きく頷いていました。
その日にお友達になった男の子は「来年も必ず植えにくるんだ!」と興奮気味。

「ただ植樹するだけでは駄目なんです」スタッフの方たちが何度も繰り返していた言葉。
ぜひ、植えた苗たちがスクスクと育っているか、この目で確かめたいと思います。

森をつくるということは、明日、明後日に現実が変わるわけではなく~とっても長い目で
取り組んでいかなくてはならないこと。今回の植樹イベントに親子で参加しよう!と
なっていることに未来へ繋げたいという意思を感じました。
私たち母娘にとっても、とても有意義で素敵な体験をさせてもらえました。

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