札幌100マイル

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2011年04月18日 の投稿一覧

まなざしの先に

東京から出張で来ていた同期と旧交を深めた後に、
サツエキに向かって札幌地下歩行空間を歩いていたら、
展示されていた企画展。

北海道出身または北海道を拠点としているアスリートたちによる
被災地への熱いメッセージが。
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飲みながら、さんざん語り合ったのだが、
今、北海道に住んでる我々が出来るのは、こんなことだけかもしれない。
これをやって、心が落ち着いているのは被災者ではなく、我々だけかもしれない。
なんとなく、世の中の空気として、やらなきゃいけないってなってるから、
あくまでも旬な広告の一コンテンツとして、うまく使われてるだけかもしれない。

誤解を恐れずに言えば、
札幌にいる人間は傍観者である。
空気を読んで自粛はする、風評被害も大きく、
あれほどいたアジア系の外国人もパタリといなくなった。
観光を含め、北海道経済にも多大な影響を及ぼしている。
でも、一般的には「第三者」「傍観者」なのだ。

今回、これだけおおごとになってメディアが盛り上がっているのは、
原発問題が長期化し、世界的関心事になっているのもさることながら、
東京が直接的影響を受けている被災エリアであることだと思う。
政治やメディアなど全ての情報発信源である東京が、
不安におびえながら暮らしている。
それが阪神淡路大震災のときと決定的に違うのではないだろうか。
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家族も財産も全てを失い、絶望の淵にある人たちに、
これ以上がんばれ!とは言えない。
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所詮、がんばれ、がんばろう、は「第三者」「傍観者」に向けられた
メッセージかもしれない。

被災地支援に行きたいと思うのは、被災者のためではなく、
あくまでも自己満足のため、自分の将来の糧とするためなのかもしれない。
でも、今、我々ができるのは、これしかないような気がするのも確かだ。

まぁ、のんきにこんなことをグダグダ言っている時点で、
自分の傍観者さ加減がわかるというものだ。

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