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ロベール・ドアノーの世界に魅せられる~札幌芸術の森にて
Posted by yukihana on 2013年7月1日(月) 16:58
先週の金曜日、緑あふれる札幌芸術の森美術館へと行ってきました。
この方もレポートしていましたが、「パリに恋して 生誕100年 ロベール・ドアノー展」の
世界と出会ってきました。
パリ周辺を舞台に数多くの傑作を生み出した写真家ロベール・ドアノー
(Robert Doisneau, 1912-1994)の回顧展。40万点以上あるネガから
200点を選んで今回展示展されているようです。
恥ずかしながら、この看板の写真は見たことがあっても、ロベール・ドアノー氏の
名前すら知らず、全くの予備知識なしに訪れた私。
ですが、戦争前、戦争中、そして戦後と激動の時代背景のなかで撮り続けた
写真を見ていくうちに、すっかりその世界に惹きこまれました。
後半の一部以外はモノクロ写真なのに、私の目には全てが映画のワンシーンの
ように見えました。情景、ストーリーを感じさせるんです。
アパートの管理人さんだったり、市場のおばちゃんだったり、通行人だったり~
日常の世界が、モノクロなのに色鮮やかに情景が浮かんできます。
その観察力がスゴイんです。たとえば裸の女性の絵を見ている男の人、
無関心を装う人、顔をしかめる夫人(の横で、盗み見してる旦那さん)・・・
喜劇映画のようで、思わず笑っちゃいました。
報道、広告、ファッション雑誌の写真、様々な分野で活躍されたロベール氏。
だからこそ見る人を意識した写真を撮っているんだなぁと実感しました。
だからこそ見る人の心がこんなに動かされるんだなって。
生涯「私は芸術家ではない」と言い続けたそうです。
壁に彼の言葉がところどころに書いてあるのですが、一番しびれた文章を
学芸員さんから鉛筆を借りて、持っていたレシートの裏に書き留めてきました(笑)
「私の写真は友人への贈り物だ。
写真を見て、私が撮影した時に心の中で微笑んだのと
同じように微笑んでもらえたら嬉しいのだ。
そんな贈り物を、私は与え続けたい。」
私が一番惹かれたのは~やっぱり子どもたちの世界。
これは、ロビーにある「リヴォリ通りのスモック姿の子供たち」(こちらのみ撮影OK)
売店にて、この作品とコラボしたJun's Lightさんのキャンドルと出会ったので
ちっちゃなエッフェル塔と一緒に記念に連れて帰りました。
そして、ロビーでは、もう一つの作品展が。
STVが募集していたカメラに恋して~キッズ写真の入賞作品が。
キッズやKissをテーマにした写真が並んでいて、どれも良かったですよ。
やっぱり私も写真が好きって思いながら、会場をあとにしたら~
緑がとっても眩しかったです。
空の青も!この自然溢れる芸術の森という景色のなかで、出会えた世界に
すごく心動かされた時間でした。
そして・・・夕方、延長保育のムスメを幼稚園に迎えに行き~
今の自分が最も撮ってて 面白くて、愛しい人 と再会。
ただただ楽しくて、ひたすらジャンプする人たち・・・
写真展にて感化されたうえでの写真かどうかはおいておいて~
今の彼らのパワーが溢れてて、自分では気に入っているのでした(笑)