札幌100マイル

オランウータン飼育日記&円山四季だより

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2010年12月 の投稿一覧

鼻をガブリ。

 
 今日の朝はいきなりハヤトが急接近して焦っちゃったけど、あれはたまたまじゃな

かったよ。 昼前かな様子を見に行ったら、鉄棒の間からスルリと抜けてきて、僕の

腕に跨り服を引っ張ったり帽子のつばを齧ったりとやり放題。 





 僕の肩を踏み台にして





 僕の耳をカプッ。 そして、僕の鼻を





 カプッ。

 今度はレンボーも何も言いません。 信頼されているのかな。





 フェイント?どんな体勢からでも手が出てくる。

 この調子だと抱っこ出来るのも時間の問題かな。 そしたら体重を量ることも出来

るから そうなるとレッサーのココみたいに 「ドキドキ体験ハヤトの体重測定」なんて

いけるかもね。 そんな時間ないか。

ハヤト急接近。


 2日間会わないうちにハヤトに大きな変化が・・・。






 早朝、ドアを開けると待っていたのか、鉄棒にしがみ付いていたハヤトがいきなりこ

ちらに出て来て、しがみ付いてきました。服は引っ張るわ、体をこすり付けてきたり、

耳たぶを齧ったりとワヤくちゃです。





 さすがのレンボーも近寄ってきてハヤトに何やら言っています。(目でものを言う。)

 いい加減にしなさい! 

 レンボーお母さんだけじゃ物足りない。 

野生と違って刺激が少ないからね。


 おっと、時間だ。

真似から始まる。

 

 ハヤトがまだまだ小さな頃、レンボーのやる事をただひたすらじっと見てい

るだけでした。 でも今は違います。 見てすぐ実践します。好奇心旺盛、興

味津々。









 レンボーが時計をカリカリしたら、すかさずハヤトもカリカリします。









 レンボーがベッド作りでダンボールを千切ります。 すかさずハヤトも真似

をしようとします。 でも千切れません。 だから齧ったり激しく振り回した

りします。(興奮して)









 おやつに笹の葉を与えました。 さっそくレンボーは食べ始めましたが、ハ

ヤトは食べれません。 でも、食べようと必死になって葉を噛んでいました。









 丸太の穴穿りだってまだ出来ませんが、いずれ出来るようになるでしょう。









 選べるようになりました。

 
 弟路郎、レンボーは、いつも僕を観察しています。 そして、僕の真似をし

ます。 ゴミをコンテナに入れたり、デッキブラシを与えたら、水をかけてブ

ラッシングしたりします。レンボーなんか、顔を洗って濡れた顔をタオルで拭

いたり洗濯をしたりします。 









 ペットボトルの中にミルクシャーベットが入っていますが、枝先を噛んでグ

シャグシャにして、ミルクシャーベットをたくさん枝先に付くようにして食べ

ています。 ハヤトもただ真似をするだけではなくて、いずれ弟路郎のように

頭をつかって食べるようになるでしょうね。


 

学習。

 
 大きな果物を少しずつ食べているとレンボーに取られたりする事があります。 何

度も何度も取られているうちに、取られないように抵抗するようになりました。 顔をそ

むけたり、手で防御したり。 それでも最終的には取られちゃう。 そんな時ピーピー

泣いちゃうんだ。








 こんな感じだから8割がたもぎ取られてしまう。





 だから、大好きで大きな果物をくわえた時は、取られないように直ぐに上か横に素

早く移動するんだよ。








 そして、ゆっくりと食べるんだ。

 
 直径2,5cmぐらいのバナナのは、一度に飲み込む事が出来るみたいです。(取ら

れる前に食べちゃえ。 あせっていたからね。)





 ちょこっと置いて少しずつ食べることも学習しました。

 逞しく育っているわ。 

 その分僕は甘やかしてしまうんだ。

いつやるかな~。

 

 毎日レンボー母さんがやるのを見ているハヤト君。 


 いつ出来るようになるかな。








 ここまでは出来るようになったんだけどなぁ~。 指でも突っ込んでくれたらな。 枝

やバナナを握ったりはできるようになったけどね。








 学習して早く出来るようになってね。

愛しい。(1)






 いつからこの様な行動をするようになったのかな? 最初の頃はしていなかった。

日に何度かはするんだよね。 最初の頃は、変な表情でしていた記憶があります。


 愛情表現だよね。 愛しいからする。 人間の場合、赤ちゃんの小さくて軟らかい手

をかるくアグアグしたりして・・・。


 いつ頃からするようになったか調べてみようかな。

動物園の森の蕗の薹(とう)。

 




 ウバユリも冬の準備は整いました。








 この球根は来年花をつけると思います。 花が咲いたら種を撒き散らし、子供の燐

茎をつくります。 ウバユリは種だと花が咲くまで6~8年かかるそうだけど、オオウバ

ユリは積雪地帯に生えるからもっとかかるかもね。

 



 12月6日、 陽気に誘われて蕗の薹がニョキニョキ伸びていました。そして、これ

は花でしょう。 でも今咲いちゃったら来春の本番時はどうなるんだろう? もう咲か

ない? このままと言うことはないでしょうね。

 今は雪ノ下です。 このフキノトウ、来年の春、どうなるか観察してみますね。 

難しいわ。

 

 久し振りに弟路郎に麦藁(むぎわら)を与えました。 

 食事が済んだ後、ベッド作りをしていたんですが、真剣に作っている姿がすごくいい

ので、一つ写真を撮ろうと思いカメラを向けると直ぐ固まってしまう。 じっとこちらを

見て時には目を瞑ったりして・・・。







 
 しばらくの間、動きを止めてこちらをじっと見ちゃうんだ。

 そして、こちらに来るんだ。  だから撮れない。

 ガラスと言う障害物も無く、近くから撮れるからいいなと思うかも知れないけど、な

かなか上手く撮れないんだよ。



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 動かない。 ぜんぜん動かない。  

甘え。

 

 休み明け、弟路郎一家の様子を見に類人猿館へ。

 


 ハヤトはレンボーにビタッと張り付いて甘えており、僕の方をチラッと見るだけです。

僕はおじゃまムシ虫のようです。 仕方ないからほっときましょう。






 ハヤトの頭が揺れているでしょう。 レンボーがハヤトの体を揺らしあやしているの

です。








 10分ぐらいして見たらいつものように歓迎してくれました。





 普段しない時計を付けたところ、直ぐに匂いを嗅いで、次に舐めて、そして、ガリガ

リやりだしました。 初めての物には特に敏感に反応します。 両親にそっくりです。

毎日が学習。

 ハヤトは毎日が学習です。

 普段からよく観察しているわ。そして、実践している。




 木の枝で穿って食べる事は既に学習しているようです。ただ、なかなか思い

どうりにいかない。今はまだ齧ったり舐めたりするだけでいいのかな。





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 お母さんの真似、同じものを握っているだけできっと満足なんだろうな。

 得意顔です。

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 最近、何でも齧ったり舐めたりした後、物を振り回したりするけど、なんか

彼には意味があるんだろうね。

 枝の使い方や道具としての改良なんかは、弟路郎の方が上だからいつか教え

て貰うがいいよ。



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 枝の長さや太さの選定。 枝の先が丸くなると穿り辛くなるから、先を齧っ

て鋭くしたりして使うから、掃除が大変になります。



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 鎖の穴に挟めているパンを取って食べています。



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 消防ホースの中の食べ物を上手い具合にとって食べています。 ハヤトはそ

んな真似はまだできないけど、ホース自体にはすごく興味があるみたいだから

今に出来るようになるでしょう。


 今は食べ物に一番興味があるようです。 毎日、色々な食べ物を与えるよう

に気を使ってますよ。 お小遣いで何か買ってあげようかな。 喜ぶよ。




20101210-14.JPG

レンボーハヤトの8日の夜の様子です。 毛布に包まって寝ています。 だから顔が

見えないよ。



20101210-15.JPG



 弟路郎は顔にダンボールをのせて寝てました。

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