札幌100マイル

Keの日Hareの日

日々のあれこれ気まま投稿。yay!

Keの日Hareの日

日々のあれこれ気まま投稿。yay!

『イギリス映画』タグの付いた投稿

人生の荒波を渡ってきた人にこそ観て欲しい映画

  
  『17歳の肖像』(原題 AN EDUCATION)
  キャスト:ピーター・サースガード  キャリー・マリガン  アルフレッド・モリーナ
  監督:ロネ・シェルフィグ  2008年 イギリス

          http://www.17-sai.jp/
 
札幌100マイルの試写会で鑑賞させていただきました。
のっけからなんですが、邦題、いただけません。
『エデュケイション』の方が、個人的にしっくりきます。

内容は、退屈な時代、退屈な環境にある、
好奇心旺盛な、ちょっと頭のいい女の子が、
全くの未知の世界を体験し、痛みと共に世の中を知るという、
ある意味、ティピカルなストーリィ。

「若さゆえの無茶」をしてきた女性なら、
非常に身につまされる映画ではないでしょうか。
実は私もそうです。
私の場合も主人公のように、
勉強ばっかりの奥手な青春時代を過ごしたのですが、
大人になってからハシカのように、無謀なことをしまくりました。
相当、親を泣かせてきました。
無謀な性格に未知の体験が加わると、波乱万丈な人生が出来上がります。
これには年齢は関係ない。

可能性を、とにかく求めて突っ走った。
疑い深くなれば傷つくこともないけれど、
夢を見るのに、信じる事は必要だった。
若いうちなら、まだ立ち直れる。
それをどこかでわかっているから、誰を泣かせても、
「教育」を受ける必要があった。

これは、まだ経験したことのない人にはピンとこない事だし、
さなかにいる人には、「大きなお世話」的な話です。
過去の自分を投影できる、大人の女性に観ていただきたい。

無謀に突っ走ってる時って、周りが見えなくて、
大分経ってから、黙って見守ってくれた人の有り難味がわかるけど、
映画の主人公は早くに気づけたようで、良かったねと思いました
(映画だから、短縮したのかもしれないけれど)。
主役のキャリー・マリガン、演技上手のベビーフェイス!
「見た目子供でも、頭は切れるのよ」という主人公の設定にぴったり!
この女優さん、すごいしっかり者なんじゃないかしら~
頭の良さで、色んな役をこなしていけそうです。

個人的には、スタッブス先生を演じたオリヴィア・ウィリアムズが好みです。


       映画は、4月17日公開。
  ※北海道(ユナイテッド・シネマ札幌)は5月8日公開です。








イギリスといえばジン気分

映画『マッチポイント』をDVDで観た時の感想。
監督はウッディ・アレン。


主演女優のスカーレット・ヨハンソンは美味しそうだった~
私の好みのタイプとは違うけど、こりゃ男だったら確かに食べてみたいと思うだろう。
「私は特別なの。男は夢中になるわ。それに決して後悔させない」
なんて台詞を彼女に言わせたW・アレンもすごいが・・・。


W・アレンの映画は昔にも観た筈なのだが記憶がおぼろげ。
今回の映画は舞台がイギリス。
どうしてだかイギリスが舞台の映画を観てるとジンが飲みたくなる私
(『クローサー』 を観た時も同様)。
今回も咽喉が疼いてしょうがなかった(笑)。
映画は「運」がテーマ。
主人公があれよあれよという間に道を踏み外していって、
でも最後は主人公の言うとおり「人生なんて運次第」で終わるのだ。
これを今の音楽で飾ったら、
すっごく嫌味で後味悪いピカレスクロマンになっただろうところを、
オペラをバックにしたことで「人間の業の深さ」という憐れみエッセンスを加味して救われた。錯覚の勝利だ。

しかし裕福な生活を捨てられなくて殺人を犯す主人公も
子供が出来たと泣いて騒ぐ愛人も
子供が出来ないと旦那にプレッシャーかける妻も
みんな自立が出来ていないってことなのねと評すると
後味はやっぱりブルー・・・。
救いはやっぱり、スカーレットの夢のような色気。
もう、これだけを堪能していただきたい。


あ、ジン飲むの忘れてた(笑)。

   20080305-00.jpg←この子は、ここ2~3年の私のお気に入り♪

pageTop