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100マイル試写会『ミルク』

    20090312-08.jpg

    原題:MILK 2008年アメリカ
    キャスト:ショーン・ペン エミール・ハーシュ ジョシュ・ブローリン
          ディエゴ・ルナ 他
    監督:ガス・ヴァン・サント
    脚本/製作総指揮:ダスティン・ランス・ブラック


「40年生きてきたけど 成し遂げたことは何もなかった」
「違う場所に行けよ。友達が出来る。新しい世界が広がる」

そうして 恋人とNYからサンフランシスコへと移ったハーヴィー・ミルク。
時代は、自由の息吹と根強い偏見との狭間でうごめく70年代。
恋人は同性。住み着いた場所は、同性愛者やヒッピー達が流れ込むカストロ地区。
そこからミルクは、同性愛者や障害を持つ者、人種差別に苦しむ人々の為に、
力を尽くそうと思うようになる。

実在したハーヴィー・ミルクを演じるのは、
かつて「映画界の問題児」と呼ばれたショーン・ペン。
たびたび暴力沙汰を起こすのは、実は彼のナーヴァスさからではなかったか・・・
と思わせるほど、ゲイの主人公を繊細に演じている。
監督は、ガス・ヴァン・サント。
ゲイとして生きてきた彼自身の内部を反映したかのような、細部まで入り込んだ、
且つ客観性を失わない撮り方で、偏りのない視点からの人間ドラマを作り上げた。

この映画を観た後で、ハーヴィー・ミルクの録音テープの肉声を聴いた。
時折大きくなり、語尾がうっすら消え入るような喋り方は、
S・ペンが映画で演じたミルクの声に似ていた。

You gotta give'em hope.(彼らには希望を与えなければならない)

  
     『ミルク』オフィシャルサイト http://milk-movie.jp/


札幌ではスガイシネプレックス札幌劇場、ユナイテッド・シネマ札幌にて4/18~の公開



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