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100マイル試写会『レスラー』

20090522-16.jpg
        (C) Niko Tavernise for all Wrestler photos

原題:THE WRESTLER  2008年 アメリカ・フランス
キャスト:ミッキー・ローク  マリサ・トメイ  エヴァン・レイチェル・ウッド 他
スタッフ~監督:ダーレン・アロノフスキー
      脚本:ロバート・シーゲル

      
オフィシャルサイト http://www.wrestler.jp/

ミッキー・ローク演ずる、孤独な老いたレスラーの“人生のオトシマエ”のつけ方。
まずはミッキー・ローク。
いっとき(といっても80年代)、ファンでした。・・・変わりましたねぇ。
その頃から知性が感じられたマリサ・トメイが、いい感じの熟女になっているのに。
彼は若い時から、どこかフィーリングで生きてるっぽいところはありました。
それを残酷に映し出したような肉体を使っての、セミ・ドキュメンタリー感のある映画。
今を盛りと透明度のある美しさを見せるE.R.ウッド(『ダイアナの選択』)
との対照も、やや皮肉。

生きることは、死へと向かうこと。
いつか、“死に様”を考えなくてはいけない。それが“生き様”に繋がるのだから。
そう思って観ると、主人公の生き方は寧ろ爽快。
終盤、愛する女の姿をリングから探し、「いない」とわかった時の彼の表情。
ミッキー・ロークの苦笑。
こんな表情が出来る男になっていたならば、波乱と不遇の彼の人生も、
捨てたもんじゃなかったんだろう。
そう思えるほど、格好良かった。
男前な人生を送りたい諸兄、諸姉は必見。

          

              

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