札幌100マイル

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『映画』カテゴリーの投稿一覧

100マイル試写会『シリアの花嫁』

      

               スタッフ:監督 エラン・リクリス
                     脚本 スハ・アラフ  エラン・リクリス
                キャスト:ヒアム・アッバス
                      マクラム・J・フーリ
                      クララ・フーリ        他



ストーリィは 

イスラエル領ゴラン高原の村に住む女性が、
境界線を越えたシリアに住む、写真でしか知らない親戚に嫁ぐ

というものだが

宗教的、政治的背景が がっつり存在するので
「それだけのこと」がスムーズにいかないこと甚だしいのである。
日本人の我々が観ていたら「なんで??」と感じる点が多いので、
これは 事前学習がさらっと必要でしょう・・・。

言えることは、
ボーダーライン(国境、差別、区別と言い換えてもいい)
を設けるのは人間であるがゆえ、
それを崩すのもまた 人為の作業である ということ。

この映画で描かれる女性達もそれを知っていて、
日常は諦念の中に生きてはいるが、
我慢が飽和の量を超えてしまったら、非常に思い切った行動に出る
という、ある意味女性ならではの生き方を提示してくれている。
実際 「女性の強さ」を賞賛するようなレヴューも多いのだが

「それだけでは駄目よ 実際に歩き出さないとね」
と 花嫁は観客に向かって微笑むのである。


我々は 境界の内側にいないだろうか?

  『シリアの花嫁』公式サイト  http://www.bitters.co.jp/hanayome/

100マイル試写会『チェンジリング』

札幌100マイルさんにお願いして、初めて映画試写モニターに参加。

       

チェンジリング
監督・製作 クリント・イーストウッド
脚本 J・マイケル・ストラジンスキー
出演 アンジェリーナ・ジョリー ガトリン・グリフィス ジョン・マルコヴィッチ 他
公式HP http://changeling.jp/

ある日忽然と姿を消したわが子。
その日から母の長い闘いが始まる・・・。
母性愛をテーマに、ちょっと政治批判が絡んだ作品なのかしらと、
HPを見た段階では思っていました。
しかし流石クリント・イーストウッド、硬派な作りです。
決して派手ではない。むしろ無骨。
私は、この人の監督作は『ミリオンダラー・ベイビー』しか見ていませんが、
底辺に流れる、細部に渡る誠実さは共通しています。

抑えた色彩と静かな音楽(C.イーストウッドは音楽も手がけています)。
A.ジョリーも大変控えめな演技に努めていますが、
やはり啖呵を切るシーンはこの人の本領発揮という感じ(笑)。
昔のメイクは真っ赤な口紅を塗っていたのでしょうが、
この人のぽってりリップに真っ赤っ赤は、あんまり似合わない・・・。
この映画の頃は激痩せしていたのかも。
個人的には好きな女優さんなので、短いヘアースタイルも可愛いです。

ジョン・マルコヴィッチは余裕しゃくしゃくで演技していました。
物語の鍵を握る少年を演じたエディ・オルダーソンがかなりの芸達者。
あと、刑事役のマイケル・ケリーは私の好みのタイプです(笑)。

実話をベースにした映画というのがまたビターな味わいですが、
観た人に、強さを与えてくれる映画だと思います。
「希望」という名の。


蛇足ですが・・・
映画での殺人犯が、最後に観衆の面前で歌う歌。
これを今時期に聴けたのは、試写会ならではのタイムリーな偶然でした。
クリスマスには、愛する人と一緒にいよう。そう思いました。


    
    

しあわせのかおり~本日までシネマフロンティアにて~

昨日はレディースデーだったので、
久しぶりに劇場で映画を観ようという気になりました。

         『しあわせのかおり』       
         20081031-00.jpg

料理の映画が好きな私としては、ずっと気になっていました。
写真は TV Taroの特集より。

監督は徹底的に「色彩」に拘ったそうですが
私の印象に残ったのは「音」でした。

野菜の繊維の1本1本が、中華包丁で切られていく音。
油沫の一粒一粒が、中華鍋で踊る音。
揚げ春巻きのパリッという音。
唐揚げのさくっと鳴る音。

     ああ~~美味しそう~~

というより、「美味しい」映画でした。
王さんの料理を、一緒に食べてる気になったものです。

師弟愛、親子愛の映画でありますが、
「再生」の映画でもありました。
食べることは生きることなんだなぁ~

この映画の陰の主役は「トマトの卵炒め」。
あら うちに『美味しんぼ』のレシピがあったじゃないの。
久しぶりに作ろうか・・・
と思ってたら 「どっか食べに行くか~」とのツレアイの晩ご飯コールが。
うう。意志薄弱な私・・・。


      ~~『しあわせのかおり』
         監督:三原光尋
         出演:中谷美紀 藤竜也 田中圭 八千草薫~~


最終上映は17:40~の回ですって・・・。
アップが遅くなり申し訳ありません(汗)。




Go to DMC!

サッポロファクトリーで 映画の無料鑑賞券をもらったので

         20080825-05.jpg

                  観て来ました

          DEATH NOTE以来 
          邦画は松ケンづいてるなぁ~


この人の役の入り込み方はすごいですね。
本人は いつもどんな色にも染められそうな
真っ白なスタンスでいるのじゃないかと思います。
やや演技過剰なところもあったけど それは演出でしょうね^^;

根岸くん役の彼を
「コミカルで可愛い」と思うか「○モイ」と思うかで
その人の松ケン度がわかります(笑)。


映画を観た前日に 舞台挨拶があったそうで・・・。
ヨハネ・クラウザー2世姿で登場してくれたら凄そうだけど
流石にそこまではないか。


ナイス タンバリン!

パリ、恋人たちの2日間

母とキノで待ち合わせて映画を観た。
『パリ、恋人たちの2日間』
結構 前評判が高かった映画なので期待する。

        

      パンフの写真は小洒落ているが
      内容は、「ロマンチックなパリ」の予想を裏切ること請け合い!w

フランスとアメリカの文化の違いのみならず、
男と女の考え方の違い、
果ては 個人差にまで及ぶ思想のせめぎ合いについて描かれている
(フランスが個人社会の国だから、避けては通れない点だ)。
なので 「外見より中身重視」の映画となりました、という感じ。
私は こういう映画好きだけど、
母にとっては ヘヴィーだったようで(苦笑)。

この映画で 脚本・監督・主演を兼ねたJ.デルピーを
初めてスクリーンで観たのは『汚れた血』だった。
あの色素の薄い感じの美少女が(好みのタイプではなかったけれど)、
このような奥深い映画を作るまでに成熟していたとは。
『汚れた血』で主役を張っていたJ.ビノシュも、いい女優さんになったけど
時というのは 誰にも平等なのね・・・と感無量←おやじか・・・。
私は ちゃんと成熟しただろうか・・・と我が身を振り返る。


含蓄にとんだ台詞が一杯出てくるので
「あ~そうそう。そうなのよね」と どこかで思えるだろう映画である。
中でも J.デルピーのモノローグ
「写真を撮る人は その瞬間を生きてはいない」に ズンときた。


 
おまけ・・・
上映待ちの時間にキノカフェで飲んだジンジャーミルクティー

      
      サクッと撮りました(笑)。


      今は 咽喉からの夏風邪が流行っているそうなので
      皆様も ご自愛下さい。



シアターキノのHPはコチラ→http://theaterkino.net/

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