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100マイル試写会『レイチェルの結婚』
Posted by vanilla on 2009年5月18日(月) 11:06
レイチェルの結婚
原題:Rachel Getting Married 2008年 アメリカ
キャスト:アン・ハサウェイ ローズマリー・デウィット ビル・アーウィン
スタッフ~製作・監督:ジョナサン・デミ
脚本:ジェニー・ルメット
オフィシャルサイトhttp://www.sonypictures.jp/movies/rachelgettingmarried/
アン・ハサウェイ演じるキムは、バックマン家の鼻つまみ者。
姉・レイチェルの結婚式に出席するため、施設から一時的に出て家に帰る。
父は娘に気を遣い、姉は淡々と妹に接するが、
“姉の晴れの舞台”というイレギュラーなシチュエーションは、
キムの神経を過敏にさせ、火花は、家族へと飛び火する。
「ホームムービーのよう」「けして手触りは良くない映画」と評されるこの映画。
なぜかと言うと、「物語として美化しよう」という気が全くなく作られたからです。
ドキュメンタリーのように綴られ、敢えてそのような演出が施されています。
観て思ったのは、この姉妹は家での主導権を絶えず争っていたのだなということ。
お互いを思いやりたいと願いながら、まず自分を気にかけてもらいたくて、
親への愛情の渇望に繋がっていき、果てなく自己主張を繰り広げる。
これはですね・・・家を出ることでしか解決しませんね。
離れてわかる愛情や、思いやりというものもあるんです。
そうやって、距離を測るしかない。肉親でも。
そのことを考えさせてくれる映画ではあります。
自分の結婚の時にも、こういうようなことはありましたしね。
アン・ハサウェイはやっぱり可愛い。
彼女の魅力が、映画の痛々しさを緩和しています。
父親役のビル・アーウィン、いい味出してます。
「こんな優しいお父さんに、無理言っちゃいけないよ」と思わせられますw
脚本を書いたのはシドニー・ルメットの娘ジェニーですが、
この1本だけではなんとも評しようがないので、
今後の作品で判断したいと思います。
札幌は、スガイシネプレックス 札幌劇場にて5月30日の公開です。