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100マイル試写会『ダイアナの選択』

    
              
                
         原題:THE LIFE BEFORE HER EYES
         キャスト:ユマ・サーマン  エヴァン・レイチェル・ウッド
               エヴァ・ムーリ  ブレット・カレン  他
         監督:ヴァディム・ハーマン 
         脚本:エミール・スターン
         音楽:ジェームズ・ホーナー


オフィシャルサイト
http://www.cinemacafe.net/official/diana-sentaku/index_pc.html

これは・・・紹介しづらい映画です。
何故かというと、謎解き要素で出来ている映画だからです。
観ていて、アガサ・クリスティの小説を連想しました。
つまり、迂闊にストーリィを話せないのです。

なるべく地雷を踏まないように粗筋を説明するなら

ハイスクール時代の無二の親友を、学生による銃乱射事件で失った主人公。
「どちらか殺す。どっちがいい?」と犯人に問われ、
「私は死にたくない」と答えたばかりに友人の方を死なせたという、
罪の意識を引きずっている。
優しい夫や可愛い娘がいても、望み通りの仕事に就けても、
「あの日」が来れば苛まれる日々。

「あの時こうしていれば」というのがテーマの映画に『スライディング・ドア』がありますが、
あれよりもっと理不尽で重い、究極の選択。
「どっちも死にたくね~よ」と 私ならキレて自分が撃たれそうですがw
「生死の選択」はどっちを選んでも、その後色々苦しむんだなぁ・・・と思いました。

実は主人公は、このこと以外にも選び取った道への後悔の念がいっぱいで、
それらが絡まりあって、話は終盤へとシフトしていくのです。
私自身があんまり後悔しない人間なので、
「そんなに自分を追い詰めたらキツかろう・・・」と観ていて思いました。
別の言い方をすれば、
後悔を抱えて(共存して)、人は生きていかねばならないのです。
だって、完璧な生き方なんてありえないんだもの。

贖罪の意識って、西洋のものという気がなんとなくします。

主人公の名前がダイアナというのですが、ダイアナはギリシャ神話の月の女神。
タロットカードで「月」の意味するところは、
“不安。怯える。過去の出来事に影響される。家族”

主人公が心の底で拘っていたものは何かを、
垣間見る為の、キイワードです。


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