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私的ゲバラ論
Posted by vanilla on 2009年2月2日(月) 10:28
ゲバラの名と、あの有名すぎるポートレイトは知っていました。
元々はフラメンコをかじっていたこともあり、
スペイン~中南米の流れで知ったのですが
(フラメンコが縁で知り合った元旦那は、
あのゲバラTシャツを新婚旅行先のパリで買っていた)。
今回、ゲバラの映画
『チェ 28歳の革命/39歳別れの手紙』が公開されるとあって、
二部ともまとめて観ちゃえ~と、第二部が日本で封切りとなったばかりの
昨日の日曜、映画館に行きました。
ら。
すごい人込み。
「この中の半分は『20世紀少年』がお目当てだよ・・・」
「それにしてもすごいよ この長蛇の列は・・・」
列の半ばで気がついた。
「あっ。今日は“映画の日”だ」
1日の日曜日だもの、そりゃ~混むわ。
間に昼食を挟んで、観ました約4時間半。
英国人アーティスト C・リーチによるシルクスクリーン作品
(映画公式HP http://che.gyao.jp/ より)
映画はドキュメンタリータッチで描かれ、ドラマチックな盛り上がりには欠けます。
長尺のせいもあり、途中睡魔に襲われる可能性も。
しかし、演出を極力排除しているおかげで、
偏見なく史実やゲバラ像に興味を持てます。
実在の人物を映画化することは、難しいもんですね。
アメリカの権威主義
それにのっかった一部の国内権力者による搾取。
「このままじゃいかん」とカストロと立ち上がったのがゲバラなのですが
あれ?
これって 今の時代とおんなじ?
しかも これからの日本とも被りそうな・・・(冷汗)。
映画第一部では
国民の支持を得て前進し、キューバ革命を成し遂げるゲバラですが、
第二部 ボリビアでは余所者扱いされ、
様々な悪条件が重なりゲリラ活動に失敗、
遂に処刑されるまでが描かれます。
ゲバラの活力の根っこにあったのは、“民衆の支持”だったのでしょう。
他人との共感性が高くなければ、
医師としてそこそこの生活を送れたであろう立場を捨てて、
貧しい人々の為に立ち上がろうなんて考えないし、
物資も兵力も不足していた中で、諦めずにいるなんて有り得ない。
ボリビアでは、救おうとしていた人々からの支援を得られなかった。
それが決定的な敗因であったように、私には思えます。
終盤 ボリビア政府軍に捕らえられ、彼はこんな言葉をぶつけられます。
「頼みもしないのに余計なことをしやがって。
お前の冒険はここで終わりだ、外国人」
おそらくこの言葉は彼にとって、致命的だったでしょう。
それでも最後まで、自暴自棄にはならなかった。
その生き様が、彼が英雄視される所以なのでしょうね。
「死に際は潔くありたいな~」と、思わせられた映画でした(理想だけど)。
この映画から、いろんなゲバラ像が紡ぎ出されると思います。
映画の後、狸小路にあるHABANAに行きましたが、ライブが入ってました。
今度友人と一緒に来て、キューバ・リブレを頼むとしよう。
HABANAのHP→http://homepage.mac.com/salsacubana/
THE BIG ISSUE(デル・トロにインタビュー)
Posted by vanilla on 2009年1月22日(木) 08:21
革命家チェ・ゲバラの生涯を描いた映画2部作が 札幌でも公開
(『チェ 28歳の革命』は1月10日~公開中、
『チェ 39歳 別れの手紙』は1月31日公開)。
丸井の地下入り口傍のTHE BIG ISSUE販売ブース。
1月1日号は 映画の主演兼プロデューサーの、ベニチオ・デル・トロが表紙
強面ですが なんか好きなんです この俳優さん・・・。
そう思ってたら これまた気になるゲバラを演じたというから、
勿論 観に行きます。2部作まとめて。
時代は 革命家を求めているんだな~と感じる昨今。
でも ひとりひとりが自分の生活に 革命を起こすことはいつだって可能。
その確認の為にも 観てこよう。
映画の公式サイト http://che.gyao.jp/