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後からジワジワ沁みる、“生き方を学べる映画”【ホテルローヤル】11月13日(金)より公開
Posted by Sapporo100miles編集長 オサナイミカ on 2020年11月2日(月) 11:21
2020年11月13日(金)から公開となる、【ホテルローヤル】
10月中旬にグランドホテルで記者会見があり、私も参加させていただきました。
このご時世なので、ものすごく広い宴会場を贅沢に使用し、感染対策をしたうえでの会見
しかも武正晴監督は、リモート出演!
リモートもすっかり定着しつつありますね・・・
原作は、北海道民ならご存知の方が大半かと思いますが、釧路市出身・江別市在住の桜木紫乃さんの直木賞受賞作品
今回の記者会見にも登壇いただきました^^
ちなみにこの作品、実話と思われがちだそうですが、実家がラブホテルを経営していたことは本当でも、物語の内容は全くのフィクションだそうです。
でも、主役の雅代を演じた波瑠さんの雰囲気、どことなく桜木紫乃さんを思わせますよね^^
そして映画・ホテルローヤルはオール北海道ロケでして、室内セットもすべて北海道のスタジオに作って撮影したそうです!
昨年の初夏に約3週間滞在されたそうですよ^^
ロケ地MAPが、こちらのサイトでアップされていますので、併せてご覧になると道産子はより楽しいかも!!
波瑠さんは、滞在中にシメパフェまで堪能されたそうで、北海道ロケを大いに満喫してくださっていた模様です^^
ただ、今回演じた雅代という人物については、主張が見えてこない女性という、表現するのにはちょっと難しい役どころだったそうです。
台本には、『・・・』という表現が多かったそうです^^;
疑問と嫌悪感、自分に一番うんざりしている女性、それが雅代
映画を見始めた時、個人的にも暗くて重い映画だなぁと思っていました。
武正晴監督は、【百円の恋】という映画も撮られていますが、こちらもまさに最初はどんより空気が重い感じなんです。
でも観終わった後は、とっても前向きな気持ちになれるんです^^
そのための序章
ホテルローヤルも、まさにそんな映画だったかも!!
そして忘れてはいけない登場人物が、安田顕さん!
オール北海道な映画に、安田顕さんが出てくれて、道産子としても凄く嬉しい^^
どうやら桜木紫乃さんの熱いラブコールが実現しての今回の出演だったようですが、『いえいえ、僕からも頭を下げてお願いしましたよ!』と、場を和ませてくださいました^^
道産子としても、美しいと思える風景がたくさんあったり、絶対見逃してほしくないローカルなシーンがあったりと、ご自身も楽しんでいらっしゃったようです。
“それぞれのエピソードは切ないけど、とても暖かい映画です”
そんな風におっしゃっていましたが、観終わった後、そのことをジワジワ感じました!
小説・ホテルローヤルは短編集なのですが、その一つ一つの物語が見事に1つの作品にまとまっています。
武監督曰く、オムニバスだけど映画的な題材だったので、そこはそれほど難しいコトではなかったようなのですが、原作の良さを損なわないようにまとめたそうです。
北海道、特に釧路で撮影することが目的でもあったそうです。
確かに!この作品にはあの、少し重い色の空が広がる釧路の雰囲気が必須かもしれません
今回、映画は【1に筋(スジ)、2に抜け(撮影場所)、3に動作(役者)】が大切とおっしゃっておりまして、桜木さんの作品はほとんど読破したそうです。
その一言で、今回の作品はすべてがキレイに繋がった結果なのだと、納得
桜木さんは映画化されることに対して何の注文も要望もなく、全てをゆだねたようですが、作品を見て“積極的に逃げるということは、前向きと同義語なんだ”と、感じたそうです。そして、『生き方を学べる映画』だったとも・・・
もちろん、桜木さん自身もそんな思いで小説を書いたのだと思いますが、別の角度から見せられると、ご自身が気が付いていなかったものが見えてきたりするものなんだなぁと、すごく心に残る記者会見となりました^^
そんなわけで今改めて、いい映画を見たなぁと、ジワジワ沁みてきている状況です!!
★おまけ
今回の主題歌『白いページの中に』
歌っているのはLeolaさんですが、その昔、ヤマハの“ポプコン”で入賞し、この1曲で事実上引退された柴田まゆみさんの曲なんだそうです。
多くのアーティストがカバーしているようで、色々聞き比べをしてみましたが、こちらも聞けば聞くほど心に沁みる作品です^^
もうひとつおまけ
何度も『俺そっちに行きたかったなぁ~』と、羨ましそうに言う武監督
何でも、この日は撮影の予定があり北海道行きをあきらめたそうなんですが、雨で撮影が中止となったようで、より悔しそうでした^^;
私も武監督に会いたかった!!