バンジャマンはコント・アルマンの醸造責任者も務めた非常に才能溢れる生産者で、

2007年からドミニク・ラフォンと共同の建物で自身のネゴシアンも開始。

ネゴスですがブドウ栽培にもこだわりを持ち、畑に何度も足を運び栽培者と協力し、

畑の6割以上がリュット・レゾネで残りはビオロジックです。

また、ボルドーのシャトー・コスデストゥルネルでも学んでいただけに彼の造るワインは

コント・アルマン以上に完成度があり、このACブルですら村名以上の品質です。

―以下リアルワインガイド52号より抜粋―

ACブルなのに見事に香りが閉じている。ここまで閉じているACブルは4月の訪問では筆頭かも。

口に含むと味は少し開いており、よってメチャ美味しい。

ただし、やはり、液体は硬く、味も硬く、果実味が開いていないのでタンニンが浮く。

これは試飲時の段階での印象だけど、このワインには確実に中身がある。

いつもの美味しいACブルになること必至。(今飲んで87　ポテンシャル89)

グラス　　１２００円

ﾃﾞｨﾃﾞｨｴ･ﾓﾝｼｮｳﾞｪ　ｸﾚﾏﾝ･ﾄﾞ･ﾌﾞﾙｺﾞｰﾆｭ2014

ディディエ・モンショヴェは1989年からビオディナミを開始した

ブルゴーニュにおけるビオディナミの草分けの一人で、

DRC、ルフレーヴ、コント・ラフォンなどとともに大師匠ピエール・マッソンに直接師事した

ブルゴーニュの第一グループに属します。

また、ドメーヌを創業する前はブルゴーニュの2大醸造コンサルティング会社のひとつ

BIVB社の看板エノローグとして何百軒という優良ドメーヌを指導してきており、

醸造についてもブルゴーニュを代表するプロ中のプロ。

こちらはそんな彼が造るクレマンで、2012年、2013年は雹や病気の影響で収量が摂れず、

2011年以来3ヴィンテージぶりのリリースです。

2014年はボーヌ全域で大規模な雹の被害があった中で、

クレマンの畑は奇跡的に難を逃れることができ、

ディディエ曰く「9月が良い天候に恵まれたおかげで、ミネラル豊富なクレマンが出来上がった」とのこと。

ワインは洋ナシ、リンゴのコンポート、マロングラッセ、ハチミツ、サトウキビの香り。

味わいはタイトかつシャープで、硬質的な酸と

爽やかに広がる泡立ちの中に塩辛いくらいのミネラルが詰まっています。

グラス　　１０００円