メゾン・アン・ベル・リーは2009年サン・トーバン村に設立されたワイナリーで、

オーナーのピエール・ファナルは元生化学者。

化学者としての研究中にルドルフ・シュタイナーの提唱する

「アントロポゾフィー（人智学）」の思想に出会い、ビオディナミに傾倒。

ディジョンの大学で醸造学を修め、国家資格である「フランス国家醸造士」の資格も取得。

就学中からドミニク・ラフォンやエマニュエル・ジブロなどのワイナリーで経験を積み、

2007年までエマニュエル・ジブロで醸造長を務めた後、

2009年に他数名の共同出資者とともにワイナリーを設立しました。

現在自社畑はもちろん、購入する畑もビオもしくはビオ改修中の畑で、

購入する区画の葡萄は実際に自分で畑仕事を行います。

醸造でもビオディナミの考えを取り入れた自然醸造で補糖、清澄、濾過などの

人為的な工程は排除し、発酵も月の満ち欠けに合わせたり、

重力のみでの瓶詰め等、自然の力を最大限に使った醸造を行っています。

こちらはマランジュ村内の1級区画「クロ・ルソー」に植わる

平均樹齢は60年以上の古樹のピノ・ノワール100％。

ブラックベリーやカシスなどの黒色果実の香り、

タンニンが綺麗に溶け込み余韻まで長く感じられます。

グラス　　１３００円

ｺｺﾌｧｰﾑ　月を待つ2013

北ヨーロッパで優れたワインを産出しているケルナー種。

ココファームではケルナーが持つ華やかな香り、瑞々しい酸、

豊かなフルーツを生かしたワインをつくりたいと思い、余市に葡萄を求めました。

「2013月を待つ」は余市の葡萄栽培家の藤澤さん、

木村さんの畑で収穫されたケルナーから出来ました。

2013年、藤澤さんと木村さんのケルナーはおいしい酸味と

豊かな香りを持つ良い葡萄になりました。

そんなケルナーのフルーツの力を逃がさないようにするため低温で醗酵させ、

フレッシュさを維持するため短期間のタンク熟成後瓶詰め。

その結果、果実味豊かでリッチな甘さのあるワインができました。

この自然な酸味と真のエレガンスを感じる香り高きワインは、日本でとても珍しいワインです。

グラス　　１１００円