1981年の創業以降ネゴシアンへの販売がほとんどだったこのドメーヌが、

本格的に自社ビン詰めを開始したのは1998年。

フランス空軍のメカニックだったドミニク・ル・グエンが娘婿としてドメーヌに参画してからです。

醸造学校を修了した後、義父から実際のワイン造りを徹底的に仕込まれながら

毎年試行錯誤を繰り返し、2004年には完全に独り立ち。

ヴィンテージの良し悪しを無視したかのようなペースでグングンとワインの品質を向上させ、

義父の代から10年以上リュット・レゾネ栽培を実践し続けている実質ビオの古樹だらけの畑に、

ル・グエン自身のセンスと強い意志などが全て一体となり現在では風格すら漂います。

こちらのワインはシャンボール村内のACブルゴーニュ区画のブドウが主体で、

2016年は雹害等の影響で収量が激減していますが、

生き残ったブドウに全ての要素が集約し、品質的にはかなり良い出来です。

グラス　　１３００円　（ハーフできます）

「マチュー・ダイス」が、伯父の畑を継承して誕生したドメーヌ「ヴィニョブル・デュ・レヴール」。

元々がビオロジー栽培の畑を2012年の継承と同時にビオディナミに転換し、

厳しい収量制限等も含め「ダイス流」の栽培を開始。

こちらの白は地元ベンウィール村の畑より樹齢約40年のピノ・グリとゲヴュルツトラミネールを

半分ずつ使用した残糖ゼロの辛口ですが、

ステンレスタンクでマセラシオン（醸し）を行った所謂「オレンジ・ワイン」です。

ワイン名の「アルティザン」は「職人」という意味で、

職人が作る芸術作品に見られる「ざらざら感」や「ごつごつ感」といった風合いが

オレンジ・ワインのテクスチャーに通じることと、

特殊な醸造法であるため「自然の解釈としてのワイン造り」において

職人が重要な役割を果たしていることを表現したものです。

グラス　　１２００円　（ハーフできます）