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2010年度 酒本久也と行く東北5場蔵めぐり~其の二
Posted by Sapporo100miles編集長 オサナイミカ on 2010年3月10日(水) 17:36
ところで米どころの山形県には
かなり多くの酒蔵があります
こちらのサイトによると
庄内地方だけでも18蔵!
なので、蔵街道と呼ばれる道路があるほど・・・
正直知りませんでした^^;
で、竹の露を出て向かった先は、鶴岡市大山にある【羽根田酒造】さん
羽前白梅で有名は歴史のある蔵元です。中に入ると白梅が咲いてました
どれだけ歴史があるかと言いますと創業は文禄元年(1592年)!!
まずはお茶菓子でもつまみながらお話を聞いて下さいと、羽根田蔵元
あ、既にお燗のセットもしてありますね~ ^-^
いや~、なんだか歴史の重みを感じる部屋です
おや?とっても懐かしいお菓子が・・・あ!ブルボンのバームロールではありませんか!
これも全然知りませんでしたが、ブルボンの工場が近くにあるそうです
そしてこの白い板みたいなの・・・
どこかで見たことある・・・ミルクケーキ
あ~、スキムミルクを固めたような、カルシウムを補うためのおやつだ~
これも山形だったとは驚き・・・
というか、これ自体知らない人もたくさんいました^^;
本日の試飲のラインナップは
●羽前白梅 20BY阿波山田純米吟醸 60%
●羽前白梅 21BY山廃純米吟醸 50%
●羽前白梅 21BY純米尾浦城 70%
羽根田酒造さんは初めて山廃にチャレンジしたそうです
こんなに歴史のある蔵でも、より美味しいお酒を完成させるために
ちゃんと新しいことにチャレンジすることが素晴らしいと思いました
1番最初のだけ協会9号酵母を使っているので、味や香りにかなり特徴がありました
でもって、山廃美味しかったです^-^
試飲したのちに蔵見学。仕込みはもう終わって板のと、土曜日だったのもあり
中はひっそり静まりかえってました
それにしても羽根田酒造さんは、まさに時が止まったかのような空間
一瞬、今何年だったっけ??と思ってしまうほどの年期の入った道具たち
だけど、ヒノキの床なんかはピッカピカだったり・・・
槽場(ふなば)です。良く目にするのは佐瀬式ですが、右側は大山町の鋳物会社が大正時代に製造したものだそうです
羽根田さんはどちらかと言うとしゃべりは得意な方ではなさそうでしたが、酒造りに対する情熱はしっかり伝わってきました。この思いがなければ、こんなに長く酒造りは続けていけないですよね・・・だってホントにホントに大変そうですもん
最後にこんな立派な酒粕のお土産まで頂いてしまいました^-^
鶴岡市内に戻り、ホテルにチェックイン
ちょっと休憩した後、またまた貸切バスで向かった先はあの有名なアル・ケッチァーノです!!
実は漫画好きな私、Kissで連載していた“おかわりのんdeぽ庵”で、
山形のイタリアンで日本酒とのマリアージュを堪能という、スゴイ気になる話しがあり、
それがアル・ケッチァーノ&鯉川酒造さんだったのです
その回を読んだ時にいつかは行ってみたいって、ず~~~~っと思ってたのですが、
それがまさか、こんなにも近々に来れることになるなんて!!
今回のツアー行程を見た時はホントに飛び上がりました ><
しかも漫画と同じシチュエーション・鯉川酒造の佐藤社長とご一緒に!!
それにしても、漫画の似顔絵通りの方でした(笑)
まずは冷で乾杯~ その後はもちろんお燗で^-^
ちなみに今回は竹の露の相沢さんも羽根田酒造の羽根田さんもご一緒でした
それにしてもイタリアンでお燗が出てくるって、ホントに凄い光景デス(笑)
ただしイタリアンのアル・ケッチャーノさん、今回は日本酒を意識した特別コースです
最初の一皿から、その意気込みが伝わってきました
カルパッチョの上のカラスミ、サイコ~に美味しかった~~
玉ねぎを低温でじっくり火入れしたものに、チーズとコショウで味付けしたシンプルな一皿
これがもう、お燗に合うのなんのって…
テンコ盛りで下さ~~いって、私の隣の男性も言ってました(笑)
アル・ケッチァーノさんの料理は地場の野菜や食材を積極的に使用しているので
珍しい食材も色々と出てきます
お~、ホタルイカがイタリアン風で登場!日本酒に合わないわけがありません
驚いたのはこのフォカッチャ。塩がしっかり効いていて、確実に日本酒に合わせて作ったと思われます
あまりに美味しいので、お替りが欲しいとの声が数名から出たとき、
スタッフさんが、端っこしかないのですが・・・と言いながらも
いつくかお出しして頂きました(ありがとうございます!)
さらに、アル・ケッチァーノ自慢のオリーブオイルも出して頂きまして・・・
ホントに美味しくてカンド~
ガサ海老のリゾット。お米の芯の残り方が絶妙~
ガサ海老は殻も全部頂けました^-^
カレイにはオリーブオイルソースが!
パスタはウニと岩のり!これ絶品でした
鴨肉と宝谷カブ。このカブがシャリシャリは歯触りが最高!!
ここで子羊が登場!!どうやら北海道の私たちを意識しての一皿だったようです
全然臭みがなくて、お燗にも合いました^-^
添えられていたジャガイモのローストが絶品
そして子羊のレバー!!これは新鮮じゃないと出せない一品です
もう死ぬほどお腹いっぱいでしたが、美味しいから食べちゃいました(汗)
そしてデザートにもお酒。大吟醸を使ったクリームがのったプリン
多分、相当お酒効いていたと思うのですが、これだけ飲んでいると言われないと分からない状態^^;
お酒はもちろんこの他にもあったのですが(今回参加してくれた蔵元さんのお酒がずらりって感じ)
これだけの人数の中でしたので、さすがに全部は写しきれず・・・
そうそう、飲んだ分だけお水も摂取しますよ~ じゃないと、身体が持ちません(汗)
噂以上のアル・ケッチァーノの料理に大満足!!
今回は奥田シェフはいなかったのですが、
セカンドの若手シェフのお料理にも、
奥田シェフの教えがちゃんと伝わっているような気がしました
何より若いスタッフ全員が、とっても元気で清々しい!!そして仲が良さそう~
絶対また来たいですっ
その時はワインとともに、通常のイタリアンも食べてみたいなぁ~
みなさんに見送られ、上機嫌のわれわれは貸切バスに迎えに来てもらい、ホテルへ
いやぁ~、貸切バスって素晴らしい!(笑)
で、数名は鶴岡駅前のお店に消えていきましたが、さすがに私はやめておきました^^;
明日も朝から見学ですし・・・
ということで、2日目の鯉川酒造さんは次回へ続く・・・