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あべ牛の阿部社長に会いに白老まで
Posted by Sapporo100miles編集長 オサナイミカ on 2010年10月25日(月) 15:18
先日ご縁がありまして、白老町にある
あべ牛の社長にお会いしてきました
白老牛と言えば、今や全国的にも有名な黒毛和牛ですが
その中でもさらに美味しいと言われているあべ牛
そんなブランド牛を育てている阿部社長、
聞くところによると、かなり聞き応えのある
エピソードをお持ちとかで、お会いするのがとても楽しみでした^-^
社長室に通されて、最初に社長が『俺、インタビューとかテレビとか苦手なんだよね』とおっしゃったのですが、
気がつけば3時間以上の時間が過ぎておりました・・・
しかも、まだまだエピソードは続く・・・といった状態^^;
でも、話の内容があまりにも楽しくて、ためになって、時間を忘れて聞き入ってしまったほど
阿部社長はもうすぐ80歳、しかも数年前に病気で倒れたとのことですが、
正直、そんなことは感じさせないほどお元気でした
16人兄弟の15番目としてここ、白老で生まれた阿部さんは
幼いころから食べるものにも着るものにも大変苦労したそうです
父親に、学校に行くより実践で覚えろ!的な育てられ方をしたので、
幼少のころから家業を手伝っていたそうです
子供たちの栄養の足しにと乳牛を飼っていたので、酪農はそのころに体験
で、そのまま酪農関係のお仕事に就いたのかと思いきや、なんと棟梁になったそうです!
若い頃、センスがあると見染められて家出同然で師匠の家へ行ったこともあったそうで・・・
でも、やるからには親に許しを得てから来なさいと言われ、一度ご実家に戻ったりと、
かなり行動派なタイプだったと思われます
35歳で身体を壊して大工を引退したそうですが、手先の器用さを生かして、木彫りの熊を作成
それが飛ぶように売れたそです
地元はもちろん、阿寒や川湯からもオーダーが入るほど・・・
この画像の熊も阿部さんの作品だそうですが、
ホントに手先が器用なんだなと思いました
しばらくして、プラスチック会社の社長とたまたまご縁があり、
プラスチックで型を作ったら大量生産できるのでは・・・ということになり
これがまた、大当たり
と、阿部さんは商売のセンスが良いようです^^;
その後、羽田空港で購入した角煮が目にとまった阿部さん、
自分もこういう加工品が作りたい!と、ちょうどご兄弟が牛を飼っていたこともあり
早速スタートさせるも、全然売れず・・・
やはり商売は一から始めなくては駄目だ!!と言うことになり、
まずは牛よりも利益率の高い豚を2000頭購入し、畜産をスタートさせたそうです
その後、相場の変動が少ない牛に切り替えることに・・・
最初は6、7頭ほどの肥育からスタート
現在は、黒毛和牛の雌のみを400頭飼育している阿部さん
牛舎も全て手作りだそうです(さすがは元棟梁!)
とにかく牛舎が清潔で、
このプロパンガスの側を使用した水飲み場も、
毎日キレイに清掃しているので、
清潔な美味しいい水を与えることができるそうです
牛舎はホントに臭いがしなくて
牛たちもすご~くリラックスした様子
そしてものすごく人懐っこい!!カメラを向けるとゾロゾロと近寄ってきます(笑)
何より阿部社長に懐いているのが良く分かります
毎回A4~A5ランクの牛を育てるのはそう簡単なことではありません
阿部さんが力を入れているのは『飼料』
毎年サンプルを保管しておき、相場や牛の状態に合わせて配合したり・・・
さらに牛をより大きく育てるために、最後の方の餌に南蛮を入れる事を思いついたそうです。
普通は育ってくるとどんどん水を飲まない&餌を食べなくなってしまうので、
辛い物をあげて食欲増進させてみたところ、上手く行ったようですよ
いつもどんな時でも、研究熱心で追求心を忘れない阿部さんだからこそ、
最高品質の『あべ牛』ブランドを作り上げることができたのですね
阿部さんは『人に恵まれたからここまでこれたんだよ』とおっしゃってましたが、
阿部さん自身に魅力がなければ、人に恵まれることもなかったと私は思います
あまりに内容が濃かったので、かなり端折って書いてしまいましたが、
あべ牛の魅力が少しでも多くの人に伝わったら嬉しい限り
ところで敷地内には手作りの温泉もあるんです!!
白老の温泉はお湯がすごく柔らかくて、美肌効果抜群なんですよね~
阿部社長、『俺と一緒に入ったらもっとツルツルになれるよ』って、かなりお茶目さんです(笑)
そして原木しいたけも栽培しておりまして、こんなBIGなしいたけを
お土産に頂いちゃいました^0^
帰宅してからバター醤油焼きにして食べましたが、肉厚でホントに美味しかった~~
一般開放はしていないようですが、
事前予約で企業などの団体向けに
貸し出しもしていると言う、
BBQハウスもありました
ここであべ牛と原木しいたけ焼いて食べたら・・・
想像しただけでヨダレが・・・
来年はここでキャンプします!!
と、社長に宣言してきました(笑)
お天気に恵まれたのもありましたが、心から気持ちイイ~~と思う、素晴らし環境でした
これは牛たちもストレスなく、育つわけだ^-^
残念ながら、白老町内ではあべ牛を堪能できるお店はないようなのですが、
札幌市内のいくつかの飲食店では取り扱っているそうですので、近々、行ってみたいと思います^-^
ちなみに加工場にはちょこっとだけ、加工品を小売しています
※白老町石山323-5 TEL 0144-83-2941
それからこちらのサイトで通販も行っているみたいです^-^