札幌100マイル

Sapporo100miles編集長・オサナイミカのつぶやき

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マザーウォーター・合同インタビュー

10月30日から札幌シネマフロンティアで公開になる、
マザーウォーターの合同インタビューに先日行ってきましたよ!


左から、市川実日子さん・小林聡美さん・加瀬亮さんです


マザーウォーターは、かもめ食堂/めがね/プールに続くプロジェクトの最新作。
監督は、今回が初作品となる松本佳奈さん。1981年生まれの29歳。
めがねやプールではメイキングを担当されていたそうです。


市川さん曰く、『初の年下監督でした』とのこと

小林さんは『今までの映画の現場にもいた方だけど、初長編ということで、私たちも新鮮な気持ちでした。とても良い現場でした

加瀬さんは『このチームの事は誰よりも知っている。監督としては初めてでも、一番しっかりされていました

と、3人揃ってしっかりした監督だったとおっしゃってました




映画についてのコメントもいただきました

小林さん『このプロジェクトは、いつも台本を読んだ段階ではすべては分からなくて、いったいどんな映画になるのかしら・・・と楽しみに思うのですが、現場でみんなと話していくうちに、だんだん感じて、理解できてくる事が多いです。今回もそういう気持ちで仕上がった作品です

加瀬さん『僕も台本を読んですぐにピンとくるという訳ではないのですが、今回は、自分の中でのんびりした気持ちになった時に、なんとなくこの雰囲気が理解できたかなと思いました。自分の中が豊かな感覚の時にチューニングを合わせないと、つかめない役どころでした


市川さん『ハツミは私の中にはない人物像でした。今回、私が働いているお店の現場は、本当に営業されているお豆腐屋さんで、とても気持ちの良い場所でした。

だからお豆腐が大好きで、豆腐屋で働くハツミ役がとてもナチュラルだったのかもしれません





さて今回の映画の舞台は京都なんですが、長いロケだったこともあり、それぞれに思い出があるようです


小林さん~『私は夜の現場(BARのオーナーという設定のため)が多かったので、みんなで過ごすことがあまりなかったのですが、逆に昼間の京都でのんびり過ごせました


加瀬さん『京都にいる友人と遊んだり、気になった神社へお参りに行ったりして、楽しい時間を過ごせました


市川さん『喫茶店に行ったり、京都だからという遊びではなく、日常的なことをして過ごしていました


と、全員で過ごしたのはあまり多くなかったそうですが、それぞれが京都にすっかり溶け込んで
まるで生活していたかのような感覚でお話しされていました

マザーウォーターから滲み出る全体の雰囲気、だからこそなんだなぁ~と、妙に納得したりして




そして、今回新たに加わったメンバーの一人・小泉今日子さんについては

改めて映画を見ると、小泉さん特有の女性らしさがとても良い感じにまとまっていた感じがします。現場では姉御っぽいのに、映画に写ると、とっても艶っぽいように感じました。小泉さんのおかげで今までのプロジェクトになかった雰囲気が出ていると思います。』と、小林さん


確かに!
小泉さんの出てくるシーンは妙に色気があるんです
でも、決していやらしい色気ではなく、まさに『艶っぽい』と言う言葉がピッタりなんです




それから今回のお話ではポプラ君と言う、一歳くらいの男の子が
物語のキーパーソンになっているのですが、みなさん相当癒されたようですよ

ポプラ君と出演している時のみなさんのあの笑顔は
演技ではなく、本物の笑顔だったのだと思います




北海道道民へのメッセージも頂きました
小林さん『今までのプロジェクトを続けて観ている方はもちろんですが、観たい気持ちになったらぜひとも観て頂きたい作品です

加瀬さん『男性陣は女性の裏にいる感じではありますが、ぜひともご覧ください・笑』 

市川さん『ロケ地は京都だけど、こののんびりした感じを、北海道のどこかの街に合わせて観て頂けたら嬉しいです



本当はウィスキーについてとか、まだまだ聞きたいことがあったのですが、
かなり盛り上がりまして、そこまでたどり着く前に時間切れ

でも、映画だけではなくこのインタビューでもとても癒されちゃいました^-^
※映画の感想はこちらをご覧ください

『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』合同インタビュー

すでにこちらに映画の詳細と、感想はアップ済みですが、
先日、大森監督と松田翔太さんの合同インタビューに参加してきました

実は最近、松田翔太さんが気になっているオサナイ、
公私混同してはいけないと思いつつ、
久し振りにミーハーな思いを抱えながらのインタビュー・・・

いえ、仕事はちゃんと致しましたし、
個人的なお願いなどは何もしませんでしたので
お間違いなく!!^^;

まず松田さん、今回の役についてなどの質問に対して下記のようなコメントが・・・

飾ることをしなくても、自然に演じられた。役作りするとそれに身を固めてしまい、
キャラクターを軸に考えてしまいがち。
今回は身も心もケンタになりきっていた。ケンタの思いや行動は男子なら分かることばかりだった。
なので逆に、キャラ作りが出来なかった。今回の作品は自分にとってチャレンジだったかも。』

今までクールな役柄を演じることが多かった松田さんですが、クールな役は人を意識してないと出来ないし
、見ていて暑苦しくなるとこもあるそうですが、今回は『客観的に見ても恥ずかしくない』
と答えていらっしゃいました


『ケンタは誰にも必要とされていない存在。 そんな中で個性を出したいと思う心、
愛情に飢えているから愛情をもらいたい・・・自分の存在を確かめられないストレス、
そこを感じて演じた。彼はマイナスから始まったので、失うものがない、そんな想いを持って演じた』

心から、イイ作品に巡り合っって成長できたことを、実感していたようでした
『撮影中は、夢の中にいる感じだったんです』と言う言葉まで!

そんな作品に巡り合えるなんて、なんだかすごくうらやましくさえ思えました


ちなみに共演した高良健吾さんとはすごく仲良くなったそうで、このインタビューの前日も
一緒にご飯を食べに行ったんだとか^-^




そして大森監督へのインタビュー

今回は北海道でのシーンが多くあるのですが、その場所についてのコメント

『夏なのに寒かった野付半島。あの場所・あの荒涼とした風景が絶望というシチュエーションをを作ってくれた』

今回の作品は風景にこだわりを持って撮影したそうです。例えばバイクで走る北海道のまっすぐな道など
その辺も意識して観ると、その深さを感じることが出来るかも・・・


そして今回は役者に対して必要最低限の指示しかしなかったそうです

『今の演出家は俳優をダメにしていることも多い。役者一人一人を活かして撮ったつもりです』

これは観ていてもすごく感じました!!



『私の作品はよく、絶望と言われることが多いが、だからこそ生命力を感じて欲しい
そうすると、フレームの外の部分が見えてくるはず』

そっか、この言葉を聞いて、ますます作品の奥深さを感じました
ただ絶望の悲しいお話なのではなく、絶望の先にある生きる道を自分で掴みとる時代だと言うこと・・・




そう考えてある一つのシーンを思い出す
生きているのに生きていない表情のケンタの兄

あの表情は、現代の人々に何かを思い起こさせるメッセージかもしれません



『とにかく北海道が大好きで、特にアイヌ文化の生き方・死に方がとても刺激になっている
生と死をあれだけしっかり受け止める文化はスゴイ。いつか作品にしてみたい』



大森監督!!ぜひ次回も北海道で素晴らしい作品を作って下さい!!








最後に北海道の皆様へということで、コメントを頂きました

●大森監督~今の現状に満足していない人たちに絶対観て欲しい映画です
       (それってほとんどの人かもですね・・・という言葉に、)
       じゃ、全員に観て欲しいです。とおっしゃってました・笑

●松田さん~とにかく観て欲しい。感情と感情の合間の空気感が良く撮れたので
       その辺も感じて欲しい。昔の人も今の人も共通して伝わる作品だと思う
       そしてこの作品に登場する全ての俳優陣が素晴らしかったです




お二人とも、とっても気さくにインタビューに答えてくれて、聞きたかったこと以上に
色んな思いを聞くことができました




それにしても松田翔太さん、オーラあり過ぎ・・・
なんか必要以上に緊張しちゃって、写真もうまく撮れませんでした・・・(涙)

ちなみに松田さん、ラリージャパンが大好きで昨年も札幌ドームに観戦に来たそうです!!!
(今年も来るのかなぁ~~)

そして、道東の牧場で食べたアイスクリームが美味しかったとお話しされていたので、
千歳空港にあるジェラード屋さん情報をこっそり教えておきました(笑)

ウルトラミラクルラブストーリー・監督&松山ケンイチさんインタビュー


6月6日(土)から札幌シネマフロンティアで上映となる、ウルトラミラクルラブストーリー
先日、横浜聡子監督と主演の松山ケンイチさんの合同インタビューに行って来ました



横浜聡子監督にとって初のメジャー作品
監督曰く、新鮮・緊張・そしてとっても楽しかった!初めての商業映画で制約があるのかと心配していたけど、枠をはみ出た既成概念を超えたものが出来た。これは役者のおかげです


ところでこの作品は、かなり飛んでるストーリーだったりするのですが、
今回の役作りについて松山ケンイチさんのコメントは…

~役作りはその時の監督のやり方によって変わる方ですが、今回は、陽人(役名)の自由さ、役にハマらないところを、最初は自由さを考えながらやっていたけど、理解できないので、あまり考えなくなってやっているうちに、だんだん楽しくなってきて、役になりきれた

なるほど~
確かに今回の役柄はあまり考えてしまうと、難しかったかも・・・
それにしても松山ケンイチさんは、ものすごく演技に対しての取り組みが真剣です


その陽人のキャラについて監督は…
~実は自分が思っていたのと全然違ったシーンがあります。要(ARATAさん)と会うシーンなのですが、松山さんがテストで毎回違う芝居をするのです。そのおかげで、ただ歩いているだけのシーンだったのに、想像を超えたシーンが出来ました。それから今回は、人間を超えた獣の動きをやって欲しかったので、フランスのとあるビデオを貸して研究してもらいました。陽人は子供そのものなので、その要素を取り入れてもらうお願いをしたのですが、枠からはみ出るくらい動いてくれた


そうなんです、陽人はとにかく動きます!!
特に、園児との絡みのシーンは結構すごいです

監督が、子供は本当に言うことを聞いてくれないので大変でした。。と話してました
実は、子供たちは地元でオーディションをした子たち。本当に元気いっぱいでした



ところでこれはラブストーリーなんでしょうか?の質問に監督は…
~前々からラブストーリーをやりたかった、とにかく男女をくっつけてみたかった→それで脳みそをくっつけたかったけど、それは無理 (←この発想がすごい!) →では、人は異質なものと出会うことでどうなるかなどと考えて作っているうちに、最終的にラブストーリーにはならなかった…とのこと


でも、私には純愛ラブストーリーに思えました^-^


映画を観た感想は?

監督 
~編集もしたので、客観的に見られてない。でも、シナリオに書いていた時よりも、世界が広がったし、より一層、謎が深まった。陽人のキャラを松山さんにやってもらって、ものすごくイキイキしてきた。松山さんとの出会いが化学反応を起こしたと思う


松山さん
~いつもはお芝居の仕方を見てしまうが、今回は陽人としてしか見れなかった。初めて青森で撮った作品がこの作品で良かった

(ちなみにキャラは陽人と似てますか?の質問に)
 自分勝手なところはちょっと似てるかも…

それから松山さんが監督のことを、
素晴らしい人!同じ青森にこんな人がいて嬉しい!監督も演技すればいいのに!!
と話しておりまして、それに対して監督も、
ぜひ、松山さんと演技してみたいとのこと

もしかしたら、二人が共演する映画もそのうち観られるかも!!


この映画は全編青森で撮影しているわけですが松山さんが
北海道もいいけど、青森もキレイと、この映画見て思った。その辺も感じでくれたら…
と話してました


横浜監督と松山ケンイチさん、二人ともちょっと緊張感が漂ってはいたのですが、
インタビューをしているうちに、なかなかいいコンビかも!!と思ってしまいました^-^





最終回を飾りました


サッポロファクトリーのHPの一コーナー、F'sPeopleというコーナーで取り上げてもらいました


このインタビュー、裏話をすると約1時間30分くらいしゃべりっぱなしでした
なので全てを文章にすると、多分5ページくらいになると思われます(笑)


このコーナーは今回で終了だそうです
何事も、最初と最後を飾ることは悪いことではありません^-^




ということで、良かったら、F'sPeople一度読んでみて下さいね~

椎名桔平さん★合同インタビュー

いよいよ、25日(土)から札幌シネマフロンティア&ユナイテッド・シネマ札幌で公開になる、
レインフォール/雨の牙

先日、主演の椎名桔平さんを迎えた合同インタビューに参加してきました




※どうも新しいカメラでの人物撮影が使いこなせておらず、若干ボケてます…(涙)



映画の中の椎名さんは、あまり笑わないクールなキャラでしたけど、
インタビュー時の椎名さんは、オトコの色気とオトナの優しさが溢れんばかりの
ダンディな男性でした!

一つの質問に対して10くらい答えてくれちゃうので、
より映画の内容や裏話が分かって、嬉しい気持ちになってしまいました






ところで肝心の映画の内容についてですが、
まず何人かの記者の方が気になっていた、秋葉原のシーン

じつはこれ、『ゲリラ撮影』だったようです

椎名さん曰く、東京は世界で一番ロケのしにくい場所
一応、許可はもらってるけど、いろいろと大変なことも多いのだとか…

でも、海外の監督は規制に対しておおらか(?)な考え方でして、
『撮っちゃえばいいんじゃない??』的な感覚で撮影したそうです^^;


秋葉原の撮影は、休日の日中で、ホントに人があふれている状況
その中でギリギリまで隠れてくれと言われ、長谷川京子さんと『え?どうする??』と、困惑

結局、うつむいて建物の陰に隠れ、GOが出た段階で、撮影開始!
まさに、隠し撮り的な感覚でホントに大変だったそうですよ!!


その辺の裏話を聞くと、そのシーンがさらに面白く感じるのでは??



それから私が気になったのは、今回の監督がオーストラリア人なので、
指示などはどのような感じだったのか、また現場の雰囲気はどうなのかということ


『向こうの人は絶対、日本語なんて使ってくれないので、もちろん全て英語での指示でした』と椎名さん

なので通訳の方もいたようですが、撮影中の細かい動作の指示などは
通訳を通さず行わなければならないこともしばしば…

そんな状況で、しかもストーリーもハードボイルドな感じだから、
現場も殺伐としていたのではないかと思いきや、意外にも和やかなムードだったそうです


『今回の作品は日本の映画なのに、日本人の目を通さなかった作品で、
今までにない感覚なのではないか』と、椎名さん
※カメラマンも編集もみんな、オーストラリアの方だったそうです

監督・マックスマニックスの、日常的な東京を撮りたかったという思い入れを聞くと、
なるほど~というシーンがたくさんあります



俳優は常に学び続ける職業、今回も多くのことを学ばせてもらったと、
この作品に参加できたことを心から喜んでいました

特に、ゲイリー・オールドマン氏は椎名さんが20代の頃、よく観ていた俳優さんだったようで、
色々なことに刺激を受けたようですよ


寡黙な殺し屋のジョン・レインの深層心理をくみ取って演技をした椎名桔平さんを
ぜひ、貴方もスクリーンから感じ取って下さい

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