札幌100マイル

Sapporo100miles編集長・オサナイミカのつぶやき

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『Sugar Seminar2019』タグの付いた投稿

天下糖一プロジェクトで製糖工場見学へ♪

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こちらのブログでもアップ済みですが、【Sugar Seminar 2019】の一連のイベントに参加させていただき、先日は伊達市内にあります北海道糖業㈱道南製糖所にて行われました、工場見学へ行ってきました!

 

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場所は伊達市

モクモクと煙が出ているところが工場です。

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入口に、こんな額縁が飾られていました。

あ!ほのぼの印の砂糖の会社なんですね!!小さいころからお世話になっている砂糖です^^

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こちらは、北海道糖業㈱になる前の模型

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明治にはすでに製糖所があったんですね!

ちなみに明治3年にクラーク博士がてん菜の栽培を指南し、明治13年に紋別の工場が稼働。

それから現在のサッポロビール博物館は、もともとは製糖工場として建てられたそうです(何回も行っているのに知らなかった^0^;)

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現在の工場は、昭和34年から稼働しているそうです。

ちなみに北海道内には、3社・8工場があり、北海道糖業㈱はここ伊達の他、北見と本別にも工場がありまして、北海道内で作られる砂糖の3割(90万トン)を製造しているそうですよ!

ちなみに砂糖の作り方って、皆さん知っているものなのでしょうか?

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ワタシ、全く知らなかったのです・・・

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よくよく考えたら、このカブのような、大根のようなてん菜(ビート)という作物が、何でサラサラの粉になるのか・・・今まで考えたことがなかったかも^0^;

ということで、子どものようにワクワク感を持ちつつ、工場内へ!

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“製糖課”って、口に出すとちょっと面白い・・・(正当化)

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入ってすぐに大きな機械だらだけ。しかも昭和の香りが漂う感じで、工場見学好きにはたまらない雰囲気

実際の香りは、何とも不思議なんです。

なぜか珍味のような香りもするし、少し甘い香りもするけど、穀物の香りもしたり。。

そして、ちょっと蒸し暑いです

 

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一番奥まで行くと、千切りにされたビートがベルトコンベアで運ばれていきます。

その前の過程である、土のついたビートを水だけでキレイにする、“ビートウォッシャー”も見られる予定だったのですが、雨のため見学できず・・

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特別に、千切りにしたビートを味見させてもらいました。

ちなみにこの状態を、コセットと言うそうです。

ほんのり甘い!このままサラダでも悪くはないかも

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コセットを、約70℃の温水が入った巨大タンクに送り込んで1時間40分くらいかき混ぜるそうです。

そうすると温水の中に糖分が溶け込み“液糖”ができます。

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液糖は最初はドロドロで、かなり濁った色。

これに石灰やCo2を入れて不純物やにおい吸着させ、機械でろ過をした後、煮詰めていくそうです。

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そうすると、どんどん透明になっていくわけです!

その液糖を真空状態で濃縮し、結晶化させて遠心分離機へ

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この辺りの行程は衛生面的に、近づけません。

工場内でも限られた人が全身を清潔にしたうえで入る場所

出来上がった砂糖は少し湿っているので、100~120℃の熱風が出る“ドライヤー”で乾かして、最後に冷風(クーラー)で乾燥させて出来上がり♪

ビートから砂糖になるまでは、焼く16時間かかるそうです!!

 

ということで、砂糖は漂白なんてしておりません。

じゃぁなんで透明な糖液が結晶になると白く見えるのかと言いますと、雪と同じで光が乱反射しているからなんですよ!

 

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こちら、全ての行程をチェックできるモニター室

工場はビートが収穫される10月~1月まで稼働するのですが、その間は24時間体制なんだそうです。

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ちなみに稼働していない半年以上のはどうしているかと言うと、すべての部品をばらして洗浄やメンテナンスをしているんですって!!

考えただけで私には無理!!と思ってしまいました^0^;

 

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見学が終わってから、グラニュー糖を使用したマフィンをいただきました^^

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そして、上白糖を2kgもいただいてしまいました!

暫くはお砂糖に困ることは無さそうです^^

数回に渡って参加した、Sugar Seminar2019

砂糖に関して正しい情報を知ることが出来て本当に良かったです!

家族が美味しいと言って食べてくれる料理を作るためにも、砂糖をフル活用しま~す^^

 

おまけ

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モニター室のデスクにあった専門誌が気になりすぎる!!(笑)

 

 

 

 

 

砂糖は悪モノじゃなかった!!~天下糖一プロジェクト~

『上白糖は漂白しているから、身体によくない』

いつだったかそんな言葉を耳にして、上白糖を購入するのをやめていました。。甘みが必要な時は、きび糖とかあえて茶色い砂糖を使用していたのです。

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それが先日、Sugar Seminar2019に参加して、まったくの間違いだったことが判明!

これは、たくさんの人に伝えないと!!ということでつづらせていただきます^^

 

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上白糖の後ろに鎮座しているのは、大根ではなく“砂糖大根=てん菜”です

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日本の砂糖は、このてん菜もしくはさとうきびから作られていて、てん菜を栽培してるのは北海道だけなんですって!

&国内の砂糖生産量の8割がてん菜から作られているとのこと。。

改めて北海道は、いろんな作物のNo.1があるんだなぁと思いました。

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そんなお砂糖のなるほど話をじっくり聞いたのち、上白糖を使用したお料理もいただけるというセミナーだったのですが、こちらは光塩学園調理製菓専門学校 日本料理教授 田安氏のレシピで作った“かしわ”稲荷寿司

寿司酢にも稲荷の炊き地にも砂糖が使われています。

田安氏いわく、料理に上白糖は絶対かかせない調味料

今は手軽に使える甘味料などもありますが、甘味料では出せない味があるそうです。

味だけではなく、食材そのものに働きかけるしくみもあり、例えば酢飯は、砂糖の“保水性”がご飯をふっくら仕上げてくれるのだそうです!

ということでさっそく、かしわ稲荷寿司を食しましたが、これがビックリするほど甘くない!

甘くないけど、すごくオイシイ~~~

市販の稲荷の皮はものすごく甘くてべたべたするけど、今回のはちゃんと甘みはあるけどさっぱりしていて、いくらでも食べられそうでした^0^

 

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次は、cake&cafeコレットのオーナーパティシエ 園田氏による“クリスタライズ”の実演

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こんな細かい作業、しかもたくさんの人に囲まれてうやるなんて絶対無理~~~~^0^;

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ところでクリスタライズって言うのは、花びらなどを卵白そしてグラニュー糖にまぶして乾燥させたもの

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こんな感じでマフィンに飾りつけたりして、味わいます^^

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こちらの作業は上白糖よりグラニュー糖の方がキレイに仕上がるそうです^^

 

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もちろんマフィン地にも砂糖が使用されていますが、上白糖とグラニュー糖を3:1の割合で混ぜて使用しています。そうすることで“むっちり”した食感”になるそうです!

たしかに“むっちり”として、食べ応えはあるのに喉が詰まらないタイプでした^0^

 

ところで、上白糖はなぜ白いかと言いますと、雪と同じ原理だから!

というもの、砂糖は一粒一粒がキレイな結晶になっているので、光が乱反射しているからなんだそうですよ^0^

他にも砂糖は太りやすいとか、かなり誤解されていることが多いのですが、詳しくはこちらでご確認を!!

 

このセミナーを受けたのちに、No.2のセミナーとして、フレンチレストランmeli meloでランチセミナーに参加!

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リニューアルしてからよりステキになったとうわさを聞いていたので、かなりワクワクな気持ちで挑みました^^

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前回同様、いかに砂糖が料理にとって大切かを語る、オーナーシェフの佐藤氏

今回は、砂糖が決め手となる“ガストリックソース”で味わう、望来豚のソテーを作っていただきました^^

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グラニュー糖を強火で火にかけ、少し焦がして煮詰める

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ワインビネガーやメイプルビネガー、シェリービネガー、バルサミコ酢、白ワインなどを入れ、1/3になるまで煮詰めるそうです

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お店全体に、食欲をそそる香りが^0^

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じっくり30分かけて焼いた望来豚

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そこにたっぷりのガストリックソース!!

オイシイに決まってます(≧▽≦)

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結果、添えられていたパンでココまでキレイにいただきました(笑)

ちなみに人参のグラッセにも当然砂糖が使用されていました^^

そして面白い実験も!!

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こちら、パンケーキなんですが、砂糖を入れないと真っ白に焼けるのです!

砂糖は“香ばしく焼く”要素があるので、こんな風にこんがり焼き上げてくれるのです。

そして砂糖には“保湿性”もあるので、記事がふっくらでしっとりに仕上がります

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そんなわけで、一応砂糖を入れてないパンケーキも添えていただき、食べ比べ

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語るまでもなく、砂糖を入れた方が美味しいです^^

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最後にこちらのイベントを取りまとめている『HERB & Cookingroom KINA』のハーブティーを味わいつつ、改めて砂糖のありがたみを実感したのでした^^

糖分を適量摂取すると精神的にも満たされて、この日は一日気持ちよく仕事ができました!!

 

セミナーを受けて以来、我が家の料理に上白糖を使用した一皿が続々登場中♪

ちなみに砂糖には賞味期限がないんですよ!!

 

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