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札幌国際芸術祭2017~札幌芸術の森エリアで秋を感じる
Posted by Sapporo100miles編集長 オサナイミカ on 2017年9月19日(火) 15:12
これは10日くらい前に、札幌国際芸術祭の会場になっている、札幌芸術の森を訪れた時の画像
森の中ということもあり、札幌中心部よりも一足先に秋が訪れているようです。
そんな森の中を歩いて、まずは美術館へ
美術館では、芸術祭のゲストディレクターである大友良英さんが、20代の時に多大な影響を受けたという、クリスチャン・マークレー氏の『ガラクタ』をテーマにした音や映像作品が展示されています。
あ!これはモエレ沼公園にあった作品と同じです^^
大友さん曰く、モエレ沼公園と正反対の場所にある札幌芸術の森会場は、ゴミ集積場だったモエレ沼公園を『再生』させたイサム・ノグチの想いに“呼応”している場所とパンフレットに記載されていたのですが、中に入って作品を見ると、なるほど!って思えると思います。※会場内は撮影禁止のため、画像は無し
特に、道端に落ちていた吸い殻やゴミを、ひたすら撮影して再生している作品を見ると、そう思うかも。
ノイズ音の方は、私には理解できない作品もあったけど、だからこそアートって受け手次第だなって実感したり。。。
と、入口手前の中庭にも展示作品があります。
鈴木昭男氏の“きいてる”という作品
この、“足跡”にも“耳”にも見える円形の石の上に立って、聞こえてくる音を楽しむという作品
この作品は、有島武郎旧邸や、野外美術館にも点在しているのです^^
そこを見る前に、美術館の裏側の道を歩いて、札幌市立大学 芸術の森キャンパスのスカイウェイに展示している毛利悠子氏の《そよぎ またはエコー》を見学しに行くことに。
この道は初めて歩きました。
結構な傾斜なんですが、爽やかな秋晴れの日だったこともあり、森林浴を存分に楽しみながら10分弱歩きました。
こちらが会場入り口。エレベーターで2階に上がると、スカイウェイが見えてきます。
端々に取り付けられたスピーカーから、不思議な音が響いています。
内部がむき出しになっているピアノ。自動演奏で音楽が奏でられています、奏でると言っても、決して心地の良いメロディではなく、少し恐怖心がわいてきてしまうような旋律
なんだか、理科室で見る人体模型のよう・・・
明るいのに、肝試しをしている気分になってしまったのは私だけ?
街灯の上の部分
道路じゃない場所でみると異様に大きく見えるものなんですね。
やっぱりどことなく恐怖
磁力で鳴り響く鈴・・・
昔読んだ怖い漫画の1シーンを思い出してしまった・・・
この会場、いつもは17時までのようなんですが会期中のどこかで、特別に夜間開放してみてもらいたい!
かなり恐怖感が増すと思うんです!!
(怖いと言いながら見たいタイプ^^;)
先ほどの森の中の道を戻り、工芸館へやってきました
こちらには∈Y∋ の《ドッカイドー/・海・》という作品が展示されています
靴を脱いで入るのですが、実はこの中、超が付くほど真っ暗なんです!
明るいところからそのまま入ると、本当にしばらく何にも見えません!!
会場の広さも全く分からなくて、先ほどのスカイウェイとは違う恐怖を感じ、若干中腰になってしまいました^^;
が、5分くらいたったころから、突然蛍光塗料のような暗闇に光るモノが浮き出てきます。
一つ見えるともう一つ。。。
そして10分くらいしたくらいから突然視界が覚醒します!!!
これは・・・楽しすぎるっ!!
見えたとたん、はしゃいでしまう自分(笑)
平日だったので、他の見学客もあまりいなかったこともあり、とにかく歩き回りました。これは息子を連れて、もう一度見学したいかも!!
と、出てから知ったのですが、目を慣らすためのサングラスがちゃんと用意されていました^^;
※ちゃんと確認しないで行動しちゃうタイプなのです・・・^0^;
ちょっと興奮気味に会場を後にして、有島武郎旧邸へ
芸森には何度も来ているけど、ココをちゃんと見学したのって、もしかしたらなかったかも・・・
自分の自宅のすぐ近くにあったと思うと、急に親近感がわいてきます。。。
それにしても美しい建物・・・
窓から見える景色がまた、素晴らしい!!
と、2階にさきほどの、鈴木昭男氏の作品がありました。確かにこの場所に立つと、森の音も姿も感じられて気持ちよかったデス^^
もともとこの場所にあったわけではないのに、ものすごく自然に溶け込んでいるのが不思議・・・今までの歴史を見ると、取り壊される寸前だったようですが、無事に移築してくれてよかったなぁと思います^^
そして最後に野外美術館へ
こちらには10ヶ所に鈴木昭男氏が見つけた“聴く”ポイントがあります
タイミングよく、ボランティアガイドの方がいらっしゃったので、初めてお願いしてみることに。
この作品、前はカワイイなぁという感想だけで終わっていたけど、“ウィンク”を返してくれる作品だったとは・・・
いきなりガイドさんのありがたみを感じてしまった(笑)
野外美術館は広く、いろんなところから作品を眺めることが出来るけど、鈴木昭男氏のポイントから眺めると、何となく心地よさが違います^^
それにしてもガイドさんの説明は、作品を見る楽しみを倍増させてくれました!
この作品は、ぐるりと回ってみると、形が全然違うんです!!
そんなこと、まったく気にしていなかった・・・
この場所、最初に来た時は宇宙へのメッセージ的な空間かな?なんて思っていたような気が・・・
この一番大きな石の上に、全体の設計図が描かれているなんて、ちっとも知りませんでした!
そして、北斗七星と北極星を表していたなんて・・・聞いてよかった^0^
この作品は、下から見上げるのと上から見下ろすのとでは、全然印象が違うんです!
そのことに気が付くと、素直に楽しい^^
そして、それぞれの感想を述べながら見て回ると、そういう風にも見えるんだ!って、さらに世界が広がります。
こちらの作品、よ~くみると、真ん中のシルバーの部分がどこにもくっついていないことが分かります。磁力で立っているんだそうです!!
時間に余裕がなくて、駆け足で回ってしまいましたが、どの作品もものすごく自然に森に溶け込んでいるのが印象的でした。。
そして30年も経っているのに、それを感じさせない作品が多い
と、奥の白い作品は、札幌国際芸術祭の作品の一つなんですが、今までなかったものだからか、一瞬で違和感を感じました!
それにしても不思議な作品でした^^;
そうそう、右の黒い石像、何かわかります?
一度分かるとそうとしか見えないくらい、細かいところも浮き出て見えるから不思議!
この時から10日も経ったので、さらに秋が進行しているんだろうなぁ~
10月1日までにもう一回行けるかな~。行きたいなぁ。。
そうそう、入り口近くにあるこちらの作品、時間が経つとその形を変えていたことも、今回初めて知りました!!
ちょうど、動く瞬間も見れました^0^
そんなわけで、何度も行っている方にも、ボランティアガイドさんに一度案内してもらうことをお勧めしま~す!
札幌国際芸術祭2017、芸術の森エリアは、10月1日(日)の9:45~17:00まで開催中
屋内外・美術館鑑賞チケットは1100円(SIAFパスポートは道民&市民は1800円)
工芸館と有島武郎旧邸は鑑賞無料♪