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『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』合同インタビュー
Posted by Sapporo100miles編集長 オサナイミカ on 2010年6月1日(火) 12:58
すでにこちらに映画の詳細と、感想はアップ済みですが、
先日、大森監督と松田翔太さんの合同インタビューに参加してきました
実は最近、松田翔太さんが気になっているオサナイ、
公私混同してはいけないと思いつつ、
久し振りにミーハーな思いを抱えながらのインタビュー・・・
いえ、仕事はちゃんと致しましたし、
個人的なお願いなどは何もしませんでしたので
お間違いなく!!^^;
まず松田さん、今回の役についてなどの質問に対して下記のようなコメントが・・・
『飾ることをしなくても、自然に演じられた。役作りするとそれに身を固めてしまい、
キャラクターを軸に考えてしまいがち。
今回は身も心もケンタになりきっていた。ケンタの思いや行動は男子なら分かることばかりだった。
なので逆に、キャラ作りが出来なかった。今回の作品は自分にとってチャレンジだったかも。』
今までクールな役柄を演じることが多かった松田さんですが、クールな役は人を意識してないと出来ないし
、見ていて暑苦しくなるとこもあるそうですが、今回は『客観的に見ても恥ずかしくない』
と答えていらっしゃいました
『ケンタは誰にも必要とされていない存在。 そんな中で個性を出したいと思う心、
愛情に飢えているから愛情をもらいたい・・・自分の存在を確かめられないストレス、
そこを感じて演じた。彼はマイナスから始まったので、失うものがない、そんな想いを持って演じた』
心から、イイ作品に巡り合っって成長できたことを、実感していたようでした
『撮影中は、夢の中にいる感じだったんです』と言う言葉まで!
そんな作品に巡り合えるなんて、なんだかすごくうらやましくさえ思えました
ちなみに共演した高良健吾さんとはすごく仲良くなったそうで、このインタビューの前日も
一緒にご飯を食べに行ったんだとか^-^
そして大森監督へのインタビュー
今回は北海道でのシーンが多くあるのですが、その場所についてのコメント
『夏なのに寒かった野付半島。あの場所・あの荒涼とした風景が絶望というシチュエーションをを作ってくれた』
今回の作品は風景にこだわりを持って撮影したそうです。例えばバイクで走る北海道のまっすぐな道など
その辺も意識して観ると、その深さを感じることが出来るかも・・・
そして今回は役者に対して必要最低限の指示しかしなかったそうです
『今の演出家は俳優をダメにしていることも多い。役者一人一人を活かして撮ったつもりです』
これは観ていてもすごく感じました!!
『私の作品はよく、絶望と言われることが多いが、だからこそ生命力を感じて欲しい
そうすると、フレームの外の部分が見えてくるはず』
そっか、この言葉を聞いて、ますます作品の奥深さを感じました
ただ絶望の悲しいお話なのではなく、絶望の先にある生きる道を自分で掴みとる時代だと言うこと・・・
そう考えてある一つのシーンを思い出す
生きているのに生きていない表情のケンタの兄
あの表情は、現代の人々に何かを思い起こさせるメッセージかもしれません
『とにかく北海道が大好きで、特にアイヌ文化の生き方・死に方がとても刺激になっている
生と死をあれだけしっかり受け止める文化はスゴイ。いつか作品にしてみたい』
大森監督!!ぜひ次回も北海道で素晴らしい作品を作って下さい!!
最後に北海道の皆様へということで、コメントを頂きました
●大森監督~今の現状に満足していない人たちに絶対観て欲しい映画です
(それってほとんどの人かもですね・・・という言葉に、)
じゃ、全員に観て欲しいです。とおっしゃってました・笑
●松田さん~とにかく観て欲しい。感情と感情の合間の空気感が良く撮れたので
その辺も感じて欲しい。昔の人も今の人も共通して伝わる作品だと思う
そしてこの作品に登場する全ての俳優陣が素晴らしかったです
お二人とも、とっても気さくにインタビューに答えてくれて、聞きたかったこと以上に
色んな思いを聞くことができました
それにしても松田翔太さん、オーラあり過ぎ・・・
なんか必要以上に緊張しちゃって、写真もうまく撮れませんでした・・・(涙)
ちなみに松田さん、ラリージャパンが大好きで昨年も札幌ドームに観戦に来たそうです!!!
(今年も来るのかなぁ~~)
そして、道東の牧場で食べたアイスクリームが美味しかったとお話しされていたので、
千歳空港にあるジェラード屋さん情報をこっそり教えておきました(笑)