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イタリアンという枠を越えたイタリアン~吉花(chi㏄a)
Posted by Sapporo100miles編集長 オサナイミカ on 2022年10月24日(月) 12:44
少し前にお邪魔した、【吉花】さん
移転し、業態も少し変えてからは初訪問
業種のジャンル的にはイタリアンですが、お料理を目の前にすると和食を思わせるような雰囲気
でも、なぜこの一皿になったかの背景を聞くと、間違いなくイタリアンがベースにあることが分かり、美味しい以上に何とも贅沢で楽しいひと時でした^^
場所は創成川イースト
雑居ビルの1階ではあるものの奥まった場所なので、知らないと目に留まらない雰囲気
そして、絶対和食店と思われているだろう、雰囲気!
ドアを開けると、一瞬どこかにワープして違う場所に来たかのような気持ちになるほど、街中の雑居ビルの一階とは思えない雰囲気!!!
席はカウンターのみ。吉江シェフの手さばきを目の前で眺めながら、お料理を堪能するスタイル
お料理はおまかせコースのみ
まずは、本日使用する食材を説明いただきます
この時点ではまだ、どんなお料理が出てくるか分かりませんが、既にテンション上がってます(≧▽≦)
ズラリと並んだ素敵なナイフ。自分でレセクト出来ます^^
季節はずれに蒸し暑い日だったので、とりあえず泡いただきます!
【河内農園さんの枝豆 かぼちゃソース】
なんと美しい一皿目!!
そして、枝豆好きの血が騒ぐ、味の濃ゆ~い枝豆
それだけで美味しいのに、ソース付き!
このソース、甲殻類を使用しているので、これがまた奥深い味わい
【いか ムカゴ カラスミ サラダ 菊芋ソース】
カラスミも調理する前の状態を見せていただいたのですが、なんと立派なカラスミなんでしょう!!と、のけぞってしまうほど立派でした(≧▽≦)
しかし、サラダと命名されているけど、これがサラダなの?
でも確かにサラダと言われればサラダか・・・と、勝手に自問自答してしまう一皿
どちらにしても、美味しいの一言!
ちょっと日本酒が欲しくなってしまうような1皿ではありましたが、合わせたのはこちらのオレンジワイン
カラスミのオレンジに合わせてというのもありますが、オレンジワインのいい塩梅の渋みが本当によく合いました!!
【コハダ お米サラダ】
今回、一番びっくりした一皿だったかも・・・
でもよくよく聞くと、イタリアでも似たようなお料理があって、それをベースに考案したそうです!
もち麦や押し麦、そしてれんこんがとても歯触りがよくて、食感も楽しめた1皿
【タチのボッリート 平取の松茸炙り】
この時が、今年初のタチだった気がするのですが、とにかくこんなたちの食べ方、したことがない!!!というほど、美味!!
ここで、こちらのワインを・・・
お料理に合わせてグラスで色々頂けるのも、のん兵衛としては嬉しいスタイル^^
【ワタリガニ カルトラ】
なんと、茶碗蒸しですよ!!
もちろん、よく食べる茶碗蒸しとは全然違うけど(≧▽≦)
甲殻類の旨みのカタマリみたいな、飲まさる茶碗蒸し!!
なので、飲みますっ!!
【とうもろこし ポレンタ ホタテの炙り】
ほたては炙る前のものも見せていただいております
活きが良いのが一目で分かる素晴らしいホタテ♪
そしてポレンタが美味しすぎた・・・
出来れば、毎朝食べたいくらい好き♪♪
ワインのペースもイイ感じで加速してきました(笑)
【甘鯛のうろこ焼き パプリカのソース ズッキーニの白バルサミコ漬け】
これは!!
以前、こちらのお店で初体験した、あのうろこ焼きではありませんか!!
(この時は揚げだったけど)
改めて素晴らしい“作品”だと思う・・・
そして、ソースも付け合せも完璧ですっ
一滴たりとも残したくないっ
【鹿 スモークロースト いちじく 万願寺唐辛子 熊石の塩】
う、美しすぎる鹿肉・・・
思わずウットリ眺めてしまうほどの存在感
美しいので、アップでもお見せしたい(≧▽≦)
そして鹿肉に合わせてこちらのワインを・・・♪
ここで、『お腹の具合はいかがですか?当店は最後にパスタを出す流れなのですが、皆様のお腹の具合に合わせてご用意させていただきます』と、吉江さん
こんな美しい手打ちパスタを見せられたら、食べないわけにはいきませんっ
【パスタ イン ブロード 牛 鹿 カモ カツオ出汁】
こ、これはパスタなのでしょうか????
確かに麺はパスタなのですが、この出汁がワタシの想像を超えたパスタ料理になっておりました・・・
【プリン 長沼の平飼い卵 ファームモチツモタレツ】
大人のコク苦プリン!!
赤ワインにも合うプリン(≧▽≦)
ちなみにこちらの卵を使用しているそうです
お料理に使用している調味料なんかも、その都度丁寧に説明してくれるので、本当に楽しい^^
【栗きんとん】
プチサイズのデザートが2種
アルコールも飲むけど、甘いものも大好きなワタシにとっては、超理想的!!
そして、食後の飲み物まで妥協しないところがすごかった・・・
珈琲、抹茶、黒豆茶などなど、数種類から選べるのですが、お一人でやられているのにバラバラでオーダーしても嫌な顔一つせず、丁寧に入れていただきました(≧▽≦)
最初から最後まで、ず~っと楽しかったなぁ・・・
季節ごとに行きたいお店です^^
吉江さん、ご馳走様でした!!
全てが感動のヒトサラだった【beija Flor×L’ORANGE】コラボディナー
Posted by Sapporo100miles編集長 オサナイミカ on 2022年4月8日(金) 13:11
ご縁があって、先月行われた【beija Flor×L’ORANGE】のコラボディナーに参加
実はまだ、どちらのお店も行ったことがないワタシ・・・
いきなりコラボディナーから参加させていただくという、若干失礼な状況ではありましたが、シェフのお二人はそんなことを気にさせないほど気さくで、本当に居心地の良いコラボディナーでした!!
会場は【L’ORANGE】
カウンターだけのフレンチレストラン
公式サイトの店内写真よりもっとカジュアルな雰囲気で、店名の“オレンジ”が刺し色になっている明るい店内でした^^
この日はコラボディナーの初日、2回転の時間帯だったのですが、店内に入ると【beija Flor】の佐藤シェフと、L’ORANGEの大原シェフが、並んでお料理を準備中
なんだかすごく楽しそう!!
ワインはお料理に合わせて、ペアリングで出して頂きました
まずはのどを潤すシャンパンから♪染み渡る~~(≧▽≦)
一つ一つ丁寧に説明してくれるので、味わいが深まります^^
最初の一皿が運ばれてきました
美しい器!!
メニューにはシンプルに“マタギ汁”と、記載されています
エゾ鹿が使われているのですが、人口4人の町・ニニウ(占冠)産で、人工物に全く触れることがない環境で育ったエゾ鹿とのこと!
とにかくスープが濃厚で、シャンパン同様全身に染み渡る味わい!!
この一皿からスタートとは・・・
期待値が高まりまくります!!!!
イカ アモンティリャード キャビア
まず、佇まいが美しい・・・
ゼリーの下に、イカが隠れています
キャビアの塩味、ゼリーの濃厚な味わいイカの旨味をソースでまとめた一皿のバランスがすごい!
そこで出てきたのが、奥尻のメルロー2013だったのですが、最初にグラスを鼻の近くに持ってきた時は、まさにアモンティリャード~シェリーのような香りがして、飲んでも全然奥尻ワインと気が付かなかったほど!!
初めて奥尻ワインを飲んだのは函館でしたが、その時はしょっぱい!でもイカと合う~と思ったものですが、その時とはまた違うぺリングに感動(T-T)
白アスパラ 北寄 くるみ
ロアールの白アスパラのムースが普通に白アスパラを食べるよりアスパラ!!
そしてムースと北寄の食感の組み合わせが良いのですっ
上にのっている“ペンタス”が可愛くてホッコリします^^
ロワール産のアスパラだから、ロワールのワインが出てくると思いきや、サルディーニャのワインが登場して、個人的にビックリ!
でも、相性は文句なし♪
竹の子 蕗味噌 ホタルイカ
春満載!!な一皿
それにしても大きな竹の子です
大きいけどナイフがス~っと入るくらい柔らかくて、もちろんえぐみも一切ありません
ほんのり感じる蕗味噌とホタルイカの苦みに、この味が好きでよかったとジワジワ思う
ココで出てきたのはこちらのフランスのナチュール
あまり聞いたことのない品種でしたが、竹の子にピッタリです^^
ボタンエビ シヴェ アスパラ
ボタンエビにアスパラ!!さりげなく贅沢(≧▽≦)
そして何より、真ん中のエスプーマの味わいがたまりません!
ココナッツと生姜を使用しているとのことでしたが、とにかく美味しい(笑)
そしてここで、ドイツのリースリング♪
白ワイン好きとしては、ココまでいろいろ白が飲めることが楽しくて仕方ありません^0^
仔牛 ブランケット
仔牛?スープだけど、どこに入っているんだろう・・・
すくっても、グリンピースしかないし(このグリンピースがまたオイシイ)
あ、このスープが仔牛のエキスで出来ているのですね
ということで、見た目以上にインパクトのある牛骨スープ感!!
その濃厚なスープに一味添えているのが、シトラスフラッシュというハーブ
少量しか載っていないけどすごく爽やかで、いい塩梅なんです^^
そしてここで麺がやってきました(≧▽≦)
この麺だけでもしっかり味がついていて美味しいのですが・・・
つけ麺で頂くともう、無言(笑)
イタリアのリボッラジェッラ
ホントにペアリングがカンペキだなぁ^0^
フォアグラ コーヒー 治療
え?これケーキじゃないんですか??と聞きたくなるようなフォアグラ
確かに食べたらフォアグラ!!
フォアグラを解凍した際に出てくる水分を抜くための調理法に対して“治療”という言葉を使用しているそうです。時間をかけてゆっくり味わうと、温度が上がってフォアグラの食感の変化を楽しめます^^
その世界に浸りたくて、目をつむって楽しんでしまいました
大好きなジョスメイヤーのゲヴェルツ(≧▽≦)
オイシイのしか出ないので、いくらでも飲めます(笑)
そしてここで登場したのが、L’ORANGEのスペシャリテ・毛蟹“私の表現”
白アスパラ同様、そのまま食べるより蟹!!
蟹の美味しさがぜ~んぶ詰まった一皿に、唸り声が出てしまいます(≧▽≦)
スペシャリテって、こういうことか~って思わせてくれる一皿でした
最後の白ワインは、アルザスのピノグリ!
初めて行ったのに、私の好みを知っているようです(笑)
味付ジンギスカン
メニューを見た時、え?ジンギスカン??と思ったけど、もちろん思っていたのとは全く違う1皿がやってきました!
羊肉はとにかく柔らかくてホロホロ
そしてソースが素晴らしいのです!
次世代に繋ぐ店~鮨 八つ葉 円山
Posted by Sapporo100miles編集長 オサナイミカ on 2021年12月1日(水) 12:41
2021年11月30日(火)にグランドオープンした、【鮨 八つ葉 円山】
先日、こちらで紹介したススキノにある【鮨わたなべ】の仕事を次世代に繋ぐ店として、若手の寿司職人がカウンターに立つ、“おきまり握り”をいただけるお店です
場所はなんと、すし善の並びです!!
(目の前のバス停が、すし善前という・・・^^;)
完全予約・18:00/20:00の2部制(席利用90分)
握り12貫・巻もの・椀もので、7700円(税込)
牛乳で乾杯するのは、鮨わたなべと同じです
ドリンクは、ビール・シャンパン・日本酒などなど、660円~とのこと
買い占めたという、余市の新生姜(笑)
辛いだけじゃなく程良く甘さもあって、シャンパンのアテにピッタリだったなぁ~^^
さて、早速握りがやってきました
白糠の鮫鰈
釧路の真ソイ
戸井の中トロ
天草の小肌
増毛の牡丹海老
羅臼の鱒乃助
戸井の赤身づけ
釧路の〆鯖
稚内のスルメ烏賊
網走の鰊
白子と芹のお椀
標津の塩いくら
たらこの手巻き
玉子
中標津のジェラート
酢飯など、基本は鮨わたなべさんと一緒なので、まさに先日の味わいがよみがえってきました!!
22歳とは思えない、落ち着いた立ち振る舞いで、それでいてホッコリできる空気感^^
若手を見守る店長の井上さんの眼差しも、なんだか微笑ましく^^
今回は佐々木君に握っていただきましたが、もう一人の泉君はさらに若いそうです!!
若いと言っても、三笠高校で基礎はしっかり学んでいます
すっかり母目線で見つめてしまいますが、鮨わたなべで学んだことを、何かとプレッシャーのあるこの場所で発揮しつつ、成長して欲しいなと、心から思います^^
パンフレットに記載されていた店名の由来、素敵です!
と、今回いただいた燗酒
独楽蔵はもちろん美味しかったけど、熟成感溢れる北力の燗にドハマり!!
そして、コース完了後についお替りをおねだりしてしまい、ウニまで^^;
とろけました~~(≧▽≦)
蔵美庭のあとに出来た、【お数や てまり】がイイ感じ♪
Posted by Sapporo100miles編集長 オサナイミカ on 2021年11月23日(火) 21:58
先日、【蕎麦に銘酒 蔵美庭~gravity~】が西14丁目に移転したのはこちらのブログでアップしましたが、元々蔵美庭があった南興ビル9階には、【お数や てまり】に
オープンの告知を聞いて、行ってみよう!と思っていた矢先、緊急事態宣言で営業をお休みされていたりと、なかなか行けずじまいだったのですが、先日ようやく行くことが出来ました♪
ちなみにビルの案内板は蔵美庭のままになっておりますので、お数や てまりの表記がなくても焦らないでしないでくださいね(笑)
オススメは、『おまかせおばんざいセット』と言うことで、まずはそちらを頂くことに^^
蔵美庭さん同様、最初の一杯は自慢のビールを飲んでいただきたい!とのことで、久し振りに美しいフォルムの生を頂きました^^
目抜きの昆布〆
ステキな小皿も健在^^
手作りがんもどき
チャプチェ
どれも、じんわり胃袋に沁みる優しい味わい♪
こういうおばんざいが今、一番食べたいお料理なんですよよね^^
料理はどれも女将の手作りなのですが、鰹節を基本に出汁を取り、無添加・無化調で作られているそうで、塩麹も仕込んでいるんです~と、見せていただきました^^
何でもお店の一角に、発酵するのにちょうど良い温度の空間(すきま)が偶然あったそうで、活用しているそうです^^
日本酒も、お料理に合わせて提案して下さるので(しかも珍しい日本酒が多い)、おまかせ好きのワタシとしてはとても居心地が良い^^
燗酒の時は、お猪口を選ばせてもらえました^^
ちなみに飲んだ燗酒はこちらとこちら
あ、ワタシが古酒好きなのがバレてる(笑)
そして、冬は自動的に食べたくなる鍋
オススメメニューのトップに記載されていた、『天草大王の小鍋』
自信作とのことで、こちらもいただきました^^
熊本地鶏の天草大王、もも肉の他に鶏団子もたっぷり!
そして本当に優しい出汁(≧▽≦)
これは芯からあったまれます~~~
すごく優しいので、ちょっと刺激も欲しいかなと思ってたら・・・
お出しするのを忘れてました~と、柚子胡椒ではなくかぼす胡椒が登場^^
そしてこの旨味たっぷりの出汁を飲みつくすために、断然おじやをオススメします!!
仕事でドップリ疲れた時、この小鍋とおじやを食べれば、次の日も頑張れそう!!
こちらが女将の真理絵さん
お一人で営業しているので、一気にお客様が来られると待つこともあるかもしれませんが、真理絵さんのお料理を一口頂けば、なんとなく広い心になれる気がするのです^^